大腸カメラは何歳から受けるべき?後悔しないために知っておきたいこと
こんにちは!RENA CLINICです!
「大腸カメラって痛そう…」「まだ若いから必要ないよね?」
そんなふうに思っていませんか?
実は最近、大腸がんは若い世代でも増加傾向にあり、検査の必要性は年齢に関係なく注目されています。
でも、「何歳から受けるべき?」「どんな人が対象なの?」と疑問に感じている方も多いはず。
本日は、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の必要性や推奨される年齢、受けるタイミングの目安などを、わかりやすく解説していきます。
「いつかは受けなきゃ」と思っていたあなたも、この記事をきっかけに少しだけ前向きに考えていただけたら嬉しいです。
【目次】
- 大腸カメラはなぜ必要なのか?
- 推奨される検査開始年齢とは
- 家族歴がある場合はどうする?
- 症状がなくても検査すべき?
- 大腸カメラを受けるタイミングと頻度
1.大腸カメラはなぜ必要なのか?
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、大腸の中を直接観察することで、がんやポリープなどの異常を早期に発見できる非常に有効な検査です。
特に近年では、大腸がんの罹患率が増加しており、日本では死亡原因の上位にもランクインしています。
この検査の最大のメリットは、早期の段階でがんを発見できるだけでなく、前がん病変であるポリープをその場で切除できる点にあります。
これにより、大腸がんの予防が可能となるのです。
また、便潜血検査では見逃される小さな病変や、出血を伴わないポリープも、大腸カメラなら見逃しません。
つまり、「症状が出る前に見つける」ことができる唯一の手段のひとつなのです。
2.推奨される検査開始年齢とは
一般的に、大腸カメラの初回検査は40歳を過ぎたら受けることが推奨されています。
その理由は、40代以降に大腸ポリープや大腸がんが見つかる頻度が明らかに増加するためです。
早期のポリープは自覚症状がほとんどないため、健康診断で便潜血が陰性でも、実際には病変が存在するケースがあります。
特に男性は女性よりも大腸ポリープの発生率が高く、40代前半で見つかることも少なくありません。
2025年4月23日に学術誌【ネイチャー】に発表された『コリバクチン』が若い世代の大腸がんに関与していることが発表されました。 『コリバクチン』を作る細菌に若い頃より暴露されていると大腸がんが発生しやすいのです。
そのため、大腸内視鏡検査も20代で必要な方が増えています。
「健康だと思っていたけど検査でポリープが見つかった」というケースもよくあります。
逆に、初回の検査で何も問題がなければ、次の検査は約2年後でよく、安心感を得られるというメリットもあります。
3.家族歴がある場合はどうする?
家族に大腸がんの既往がある場合、遺伝的にがんのリスクが高くなるとされています。
特に、親や兄弟姉妹が50歳未満で大腸がんを発症した場合には、リスクがさらに上昇すると考えられています。
このような家族歴がある方は、通常の推奨年齢よりも早く、30代からの検査が検討されることもあります。
これは、「家族性大腸腺腫症」や「リンチ症候群」などの遺伝性疾患の可能性を考慮しての対策です。
大腸がんは、早期であればあるほど完治が望める病気です。
リスクの高い方こそ、早期からのスクリーニングが重要ですので、該当する方はぜひ医師に相談してください。
4.症状がなくても検査すべき?
「お腹の調子が悪くないし、便も普通だから大丈夫」と思っている方も多いかもしれません。
しかし実際には、大腸ポリープや早期がんは無症状のまま進行することが多いため、症状がないことは“安心材料”にはなりません。
特に注意したいのは以下のような場合です:
- 健診で便潜血が陽性だった
- 便の性状が以前と変わった(細くなった、黒い、粘液が混ざる)
- 慢性的な便秘や下痢がある
- 腹部の違和感が続いている
これらの症状がある場合はもちろん、自覚症状がなくても40歳を過ぎたら一度検査を受けるのが理想的です。
将来の健康のために、「何もない」ことを確認する検査の意味も大きいのです。
なお、症状がなく、健康診断の延長として大腸カメラを希望される場合は、保険適用外の「自費診療」となります。
健康への投資として、安心を得るための手段としても、ぜひ一度ご検討ください。
5.大腸カメラを受けるタイミングと頻度
一度大腸カメラを受けた後、何年ごとに検査を受ければよいかは、初回検査の結果によって異なります。
以下が一つの目安です:
- 異常なし(ポリープもなし)→ 約2年ごと
- 小さなポリープのみ切除→ 約1年ごと
- 複数のポリープや異型性あり→ 半年~1年ごと
定期的なフォローを行うことで、大腸がんを未然に防ぐことができます。
新宿RENA CLINICでは、患者さま一人ひとりのリスクに応じた最適な検査スケジュールをご提案しております。
「初めてで不安」「どのタイミングで受ければいいのか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。
まとめ
大腸カメラは、がんの早期発見と予防に非常に有効な検査です。
特に40歳を過ぎたら一度は受けることが推奨されており、家族歴のある方はさらに早い段階からの検査が望まれます。
症状がなくても安心せず、定期的な検査で将来の健康を守りましょう。
安心して受けられる体制を整えておりますので、ぜひご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 多くの病院、クリニックで消化器内視鏡・外科治療を習得後、
2024年東京新宿RENA CLINIC開院。