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鼠径ヘルニアかも…どうしたらいいの?

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鼠径ヘルニアかも…どうしたらいいの?

 

「なんか、足のつけ根あたりがぷくっとふくらんでる…?」
「押すと引っこむけど、これってヤバいやつ?」
そんな違和感、もしかすると“鼠径(そけい)ヘルニア”かもしれません。
聞きなれない名前だけど、実はけっこう多いこの症状。
今回は、「これって放っておいていいの?」「手術って必要?」といった疑問に答えていきます。
ちょっと気になるそのふくらみ、一緒に向き合ってみましょう。

【目次】

  1. 鼠径ヘルニアってどんな病気?
  2. よくある症状と気づき方
  3. 放置するとどうなる?
  4. 治療法と日帰り手術という選択肢
  5. 受診のタイミングと不安を解消するポイント
  6. まとめ

 

1.鼠径ヘルニアってどんな病気?

 

鼠径(そけい)ヘルニアは、一般的に「脱腸」とも呼ばれる病気で、腸の一部や脂肪が腹壁の隙間から皮膚の下に飛び出してしまう状態を指します

特に足の付け根(鼠径部)にふくらみが現れたり、違和感を感じたりすることが特徴です。

 

成人における鼠径ヘルニアは、腹壁の筋肉や組織が加齢や負荷により弱くなることが原因とされており、男性に多く見られます。

ただし、女性でも発症することがあります。

重い物を持つことが多い方、慢性的な便秘や咳、前立腺肥大で排尿時に強くいきむ習慣がある方などは、特に注意が必要です。

 

また、生まれつきの腹膜の構造的な問題が背景にある場合もあります。

どちらにせよ自然に治ることはなく、時間の経過とともに進行するため、気になる症状があれば早めの対応が大切です。

 

2.よくある症状と気づき方

 

鼠径ヘルニアの初期症状として多くの方が訴えるのは、「足の付け根に柔らかいふくらみが出てきた」「立ったり力んだりすると膨らみ、横になると引っ込む」といった変化です。

痛みを伴わないことも多く、違和感程度で済む場合もあります。

 

しかし、時間の経過とともに、ふくらみの頻度や大きさが増してくることがあります。

特に立ち仕事をした後や咳・くしゃみをした際にふくらみや重だるさを感じるようになった場合は、注意が必要です。

 

また、ズボンのウエスト部分が当たることで不快感が増すケースもあります。

 

進行すると、腸が完全に脱出してしまい、戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」という緊急状態になることがあります。

嵌頓が起こると強い痛みや吐き気、腸閉塞の症状を引き起こし、緊急手術が必要になるため、軽度でも油断せずに対応を考えることが大切です。

 

3.放置するとどうなる?

 

鼠径ヘルニアは自然に治ることがなく、放置していると徐々に進行していきます。

初期の段階ではふくらみの大きさが変動し、自分で押し込めることもありますが、筋膜の緩みが進むにつれて、常に脱出したままになる場合もあります。

さらに怖いのが「嵌頓」です。飛び出した腸の一部が筋肉の隙間で締めつけられ、元に戻らなくなると血流が遮断されて壊死するリスクが生じます。

こうなると激しい腹痛、吐き気、発熱などが起こり、命に関わることもあります。

 

また、長期的に見て、ヘルニアが原因で日常生活に支障をきたすことも。

歩行時の違和感や痛みによる生活の質の低下、外見的なコンプレックスなどがストレスとなり、精神的な影響を及ぼすこともあります。

 

症状が軽いうちに対応することで、より安全で負担の少ない治療が可能になります。

自覚がある場合は「様子を見る」のではなく、「早めに相談する」ことがとても大切です。

 

 

4.治療法と日帰り手術という選択肢

 

鼠径ヘルニアの根本的な治療は、手術による腹壁の補強です。

薬や運動での改善は期待できないため、ヘルニアの診断がついた時点で、治療の選択肢として手術が検討されます。

 

近年では、従来の切開手術に加えて、腹腔鏡を使った低侵襲の方法や、日帰りで受けられる短時間の手術が普及しています

体への負担が少ない手術では、麻酔を用いて行い、手術時間も30〜60分程度が目安。

術後1〜2時間の安静で帰宅可能なケースも多く、入院が不要な点が魅力です。

新宿RENA CLINICでは日帰り手術を行っていますので、お気軽にご相談ください。

 

術後の回復も早く、数日で日常生活に戻れる方がほとんど。

重い荷物を持つなどの行動制限はしばらく必要ですが、経過が良ければ職場復帰もスムーズです。

痛みも軽減されており、以前のような不安なく生活を送れるようになります。

5.受診のタイミングと不安を解消するポイント

 

「ちょっとふくらんでる気がするけど、病院に行くほどじゃないかも…」という思いから受診を先延ばしにする方も少なくありません。

しかし、鼠径ヘルニアは進行性の病気であり、違和感を感じた時点での受診がとても大切です。

 

実際の診察では、視診や触診でヘルニアの有無や状態を確認し、必要に応じてエコー検査やCT検査を行います。

 

診断がつけば、現在の症状に合った治療の説明を受けることができます。

 

不安や疑問がある場合は、事前のオンライン相談や、院内での丁寧なカウンセリングが行われているところもあるので、気軽に相談してみましょう。

手術という言葉に抵抗がある方も多いですが、現在では多くの方が「受けてよかった」と実感している治療法です。

 

 

6.まとめ

 

鼠径ヘルニアは、気づいたときにはすでに進行していることもある、見逃せない病気です。

初期の段階では痛みも少なく、つい放置してしまいがちですが、自然に治ることはありません。

日帰り手術など、体への負担が少ない治療も選択できるようになっている今、早めの相談が将来の安心につながります。

違和感を感じたら、まずは受診を検討してみましょう。

早期発見・早期治療が、快適な毎日への近道です。

 

 

監修医師   大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 多くの病院、クリニックで消化器内視鏡・外科治療を習得後、

2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

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