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お腹がキリキリ痛む…これって大丈夫?見逃せない腹痛のサイン

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お腹がキリキリ痛む…これって大丈夫?見逃せない腹痛のサイン

 

「なんとなくお腹が痛いけど、時間が経てば治るだろう」と思っていませんか?
実は、その“キリキリした痛み”が重大な病気のサインであることもあります。
特に消化器系の疾患は、初期症状が軽度で見過ごされがちです。
この記事では、腹痛の種類や原因、注意すべき症状について解説します。
健康な生活を送るためにも、腹痛のサインを見逃さないようにしましょう。

 

目次
1. 腹痛の種類とその特徴
2. 下腹部痛の主な原因
3. 注意が必要な腹痛の症状
4. 腹痛の検査と診断方法
5. 日常生活での予防と対策

 

1. 腹痛の種類とその特徴

 

腹痛と一口に言っても、その痛みの感じ方や場所によって考えられる原因は大きく異なります。
「キリキリ」「シクシク」「ズーン」など、人によって痛みの表現はさまざまですが、これらは体からの重要なサインです。

 

たとえば、キリキリとした痛みは胃炎や胃潰瘍など、胃のトラブルが疑われることが多く、空腹時や食後に強まる傾向があります。
鈍いシクシクした痛みは過敏性腸症候群の特徴でもあり、ストレスや食事によって悪化します。
ズキズキと拍動するような痛みは、炎症性疾患や感染症を示している可能性があります。

 

痛みの「場所」も重要です。
みぞおちの痛みは胃や十二指腸の病気、右上腹部なら胆のうや肝臓、左下腹部は大腸の病気が主に疑われます。

 

ただし、場所ですべてが決まることはありません。
特に右下腹部が急に痛くなった場合は虫垂炎(盲腸)が代表的な疾患で、早期対応が必要です。

さらに、痛みの持続時間や頻度、ほかに出ている症状(下痢、吐き気、発熱など)を把握しておくと、診察時に役立ちます。
日常生活でよく起きる腹痛でも、繰り返す・強くなる・別の症状を伴う場合は、単なる体調不良ではない可能性があります。
そうしたときには、消化器専門の医療機関を早めに受診することが大切です。

 

東京新宿RENA CLINICでは、必要に応じて画像検査、血液検査、内視鏡検査などを行い、迅速な診断と治療を行っています。

もし不安な症状がある場合は、ためらわずにご相談ください。

 

2. 下腹部痛の主な原因

 

下腹部の痛みは非常に多くの原因が考えられます。消化器疾患に加え、泌尿器や婦人科の問題が関連していることもあり、慎重な判断が必要です。

消化器系では、便秘や過敏性腸症候群(IBS)が代表的です。
便秘の場合、腸内にガスや便が溜まり、キリキリとした痛みや張り感が現れます。
一方、IBSではストレスや食事の変化によって下腹部の痛みが慢性的に起こり、下痢や便秘を繰り返すのが特徴です。

 

また、急性腸炎では細菌やウイルスによる感染によって腹痛・下痢・発熱などが起こります。特に集団生活をしている方や海外旅行後に症状が出た場合は要注意です。

さらに、虫垂炎(盲腸)は右下腹部の痛みを引き起こす典型的な疾患です。
初期はみぞおちの痛みから始まり、数時間かけて右下に移動していくのが特徴です。
進行すると発熱や吐き気を伴い、手術が必要になることもあります。

 

女性の場合は子宮や卵巣の炎症、子宮内膜症など婦人科系疾患も関連してくるため、痛みの場所と症状をよく観察することが重要です。

下腹部痛は放置すると重症化する可能性があるため、痛みが続いたり、繰り返したり、他の症状が出てきた場合には、自己判断せず早めに専門医を受診してください。

 

 

 

3. 注意が必要な腹痛の症状

 

腹痛の中には、命に関わる緊急性の高いものもあります。
こうした場合、迷わず医療機関を受診する必要があります。

たとえば、急に起こる激しい痛み、冷や汗や嘔吐を伴う痛みは「急性腹症」と呼ばれる状態で、消化器系の炎症や穿孔(腸に穴があくこと)、血流障害などが原因の可能性があります。
特に押したときよりも「手を離したとき」に痛みが強くなる場合(反跳痛)は腹膜炎の兆候かもしれません。

 

また、発熱を伴う腹痛は感染症や炎症が疑われ、血便が出ている場合には腸の炎症や大腸がんなどの重大な疾患も考慮されます。
さらに、排便後も痛みが続く場合や、痛みが徐々に増している場合も注意が必要です。

症状が一時的に治まっても、根本的な原因が解決していないケースもあります。
「いつもと違う痛み」「初めて感じる不快感」があるときは、決して自己判断せず受診してください。

 

 

4. 腹痛の検査と診断方法

腹痛の原因を見極めるためには、症状の詳細な聞き取りとともに、適切な検査が欠かせません。
検査の組み合わせにより、さまざまな病気の可能性をひとつひとつ絞り込んでいきます。

 

まず重要なのは問診です。
痛みの部位、痛みの質(鋭い・鈍いなど)、持続時間、発症のきっかけ、便の状態、発熱の有無などを確認します。
続いて、腹部の視診・触診・打診・聴診などの身体診察を行い、外からでもわかる異常がないかを探ります。

 

必要に応じて血液検査や尿検査を行い、感染や炎症、内臓の機能に異常がないかを調べます。

また、エコー(超音波検査)やCT検査により、内部臓器の構造や腫れ・腫瘍の有無を評価します。

 

消化器系の病気では、胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査が特に有効です。
出血や潰瘍、ポリープ、炎症性腸疾患などを直接確認し、必要に応じて組織を採取して詳しく調べます。

これらの検査を適切に組み合わせることで、的確な診断が可能となり、無駄な治療や誤診を防ぐことができます。
腹痛の背景には思わぬ疾患が隠れていることもあるため、症状が続くときは検査を受けることをおすすめします。

 

5. 日常生活での予防と対策

 

腹痛を防ぐためには、日常生活での体調管理がとても大切です。
特に消化器系は生活習慣に大きく左右されるため、日頃から注意が必要です。

 

まず、規則正しい食生活を心がけましょう。
暴飲暴食や早食い、脂っこいもの・冷たいものの摂りすぎは胃腸に負担をかけます。
よく噛んで食べる、温かいものを選ぶ、過度なアルコールやカフェインを控えるといった配慮が効果的です。

 

ストレスも腹痛の大きな要因のひとつです。
ストレスによって腸の働きが乱れ、過敏性腸症候群などが悪化することがあります。
リラックスできる時間を作り、質の良い睡眠を確保しましょう。

 

また、運動不足は腸の働きを低下させ便秘の原因になります。
ウォーキングや軽いストレッチでも良いので、毎日少しずつ体を動かす習慣をつけることが予防になります。

さらに、腹痛が続く場合や体重減少・発熱を伴う場合は、早めの受診を心がけてください。
定期的に健診を受けることも、自覚症状のない異常の早期発見に役立ちます。

 

 

まとめ

 

腹痛は誰もが一度は経験する身近な症状ですが、その背景には重大な病気が隠れていることもあります。
「キリキリ」とした痛みが続く場合や、他の症状を伴うときは注意が必要です。
日頃の生活習慣を見直し、体からのサインを見逃さないことが健康維持のカギとなります。

東京新宿RENA CLINICでは、消化器の専門医が一人ひとりの症状に応じた的確な診断と丁寧な治療を行っております。
腹痛でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、
2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

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