初期症状を見逃すな!鼠経ヘルニアのサインとは?
「足の付け根がポコッと膨らんでいる」「立ったときに違和感がある」――
これらは、もしかすると鼠経ヘルニアの初期症状かもしれません。特に男性に多く見られるこの疾患は、初期段階での適切な対処が重要です。
放置すると症状が進行し、日常生活に支障をきたす可能性もあります。今回は鼠経ヘルニアの初期症状とその対処法について詳しくご紹介します。
目次
- 鼠経ヘルニアとは?
- 初期症状の特徴
- 初期症状を見逃さないために
- 放置するとどうなる?
- 受診のタイミングと治療法
1. 鼠経ヘルニアとは?
鼠経ヘルニアは、腹腔内の臓器(主に腸)が鼠経部の筋膜の隙間から外に飛び出す疾患です。
男性に多く見られ、特に高齢者や重労働をしている人に発症しやすい傾向があります。
初期段階では自覚症状が少ないこともありますが、放置すると症状が進行し、手術が必要になることもあります。
2. 初期症状の特徴
鼠経ヘルニアの初期症状には以下のような特徴があります
- 立ったときや力を入れたときに足の付け根に違和感を感じる
- 足の付け根にポコッとした膨らみが見られる
- 膨らみは、出たり引っ込んだりする
- 横になって力を抜くと膨らみが引っ込む
これらの症状は、日常生活に支障をきたすことは少ないものの、放置すると症状が進行する可能性があります。
3. 初期症状を見逃さないために
初期症状を見逃さないためには、以下の点に注意しましょう。
- 日常生活での違和感や膨らみをチェックする
- 膨らみが出たり引っ込んだりする場合は注意が必要
- 違和感や膨らみが続く場合は早めに受診する
これらの点に注意することで、早期に発見し、適切な対処が可能となります。
4. 放置するとどうなる?
鼠経ヘルニアを放置すると、以下のような症状が現れることがあります:
- 膨らみが硬くなり、押しても引っ込まなくなる
- 強い痛みを伴うようになる
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある
これらの症状は、ヘルニアの嵌頓が疑われるサインです。早急に専門医の診断を受けることが重要です。
5. 受診のタイミングと治療法
初期症状を感じた場合や、膨らみが引っ込まなくなった場合は、早めに専門医の診断を受けることが推奨されます。
根治的な治療法としては、基本的には手術しかありません。
- 保存療法:症状が軽度の場合、経過観察や生活習慣の改善、ヘルニアバンドなどが対症療法としてありますが、根治はありません
- 手術療法:根治には手術が必要です
東京新宿RENACLINICでは、鼠経ヘルニアの診断・治療を専門的に行っております。お気軽にご相談ください。
まとめ
鼠経ヘルニアの初期症状は、日常生活に支障をきたすことは少ないものの、放置すると症状が進行し、手術が必要になることもあります。
違和感や膨らみを感じた場合は、早めに専門医の診断を受けることが重要です。
東京新宿RENACLINICでは、患者様一人ひとりに適切な治療を提供しております。お気軽にご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。