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胃の敵⁉︎ ピロリ菌感染のリアル:症状・検査・除菌法を徹底解説

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胃の敵⁉︎ ピロリ菌感染のリアル:症状・検査・除菌法を徹底解説

「ピロリ菌」って聞いたことはあるけど、実際どんなものか知っていますか?

多くの場合、自覚症状なしで潜んでいるこの菌、放っておくと慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、さらには胃がんへと進展することもあるんです。

実際に日本人の50%以上が感染していると言われ、知らぬ間に胃の環境が蝕まれているケースも珍しくありません。

今回は、症状や検査法、治療の流れをわかりやすく整理しました。東京新宿RENACLINICでも対応している最新の除菌法や検査体制も含め、解説していきます。

 

目次

  1. ピロリ菌感染って何?
  2. 感染経路・原因とリスク要因
  3. 症状・検査・除菌の流れ
  4. 放置するとどうなる?見逃せない危険サイン
  5. 感染予防と再感染チェック方法

1. ピロリ菌感染って何?

ピロリ菌は、胃の粘膜に住み着くらせん状の細菌で、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍の主な原因となります。

多くは無症状ですが、 長期間の感染により胃粘膜が薄くなる“萎縮性胃炎”を引き起こし、その結果、胃がんの発生リスクが高まることが分かっています。

 

実際、胃がん患者の約99%が過去にピロリ菌に感染していたという報告もあります。

胃カメラ検査や尿素呼気・便中抗原・血液抗体検査などを使って診断され、検査をきっかけに初めて感染がわかることも多いのです。

2. 感染経路・原因とリスク要因

家族内感染のリスクが高く、親子間での口移しや食器共有による感染が指摘されています。

さらに、喫煙や過度飲酒、NSAIDs(ロキソニン等)の常用、衛生環境なども慢性炎症を助長し、感染定着や病変進展の因子となる可能性があります。

感染してもすぐに症状は出ませんが、感染率は年齢とともに上がり、日本では60歳以上の80%がすでに感染しているという報告もあります。

3. 症状・検査・除菌の流れ

感染自体で症状が出ることは稀ですが、以下のような徴候が見られたら要注意です

  • みぞおちの痛み・胃もたれ・胸やけ・吐き気
  • 食欲不振・体重減少・貧血・黒色便など

検査方法は以下のとおりです

  • 胃カメラ下で粘膜を採取
  • 尿素呼気試験(簡便・非侵襲)
  • 便中抗原・血中抗体検査(スクリーニングに有用)

 

除菌治療の流れ

  1. 陽性診断後、ピロリ菌除去薬を7日間服用
  2. 2か月後に除菌判定
  3. 一次除菌失敗なら二次除菌
  4. 成功率は一次~二次で合計90%以上

東京新宿RENACLINICでは、検査から除菌治療、判定、経過フォローまでの一貫対応で、安心して治療を受けていただけます。

4. 放置するとどうなる?見逃せない危険サイン

放置されたピロリ菌感染は以下のような合併症リスクを高めます

  •  萎縮性胃炎:粘膜が薄くなり、胃もたれ・胸やけ・食欲不振などが出現。

  • 胃潰瘍/十二指腸潰瘍:みぞおちの痛みや消化不良、時に出血や穿孔の危険も。

  • 胃がん:胃がんは感染者の約1–3%に発症リスクがあり、粘膜萎縮→腸上皮化生→がんという病理経過があります。

  • その他:血小板減少性紫斑病などの免疫関連疾患発症例も報告されています。

これらは黒色便、激しい腹痛、急激な体重減少、嘔吐などの症状で気付くことが多く、見逃さずに早期受診が重要です。

 

5. 感染予防と再感染チェック方法

完全に予防は難しいものの、次の対策で感染リスクや再感染を減らせます。

衛生管理

  • 食事前・トイレ後の手洗いを徹底
  • 食器や箸の共有を避ける
  • 清潔な水・加熱処理を意識する

家族内配慮

  • ピロリ感染が疑われる家族はスクリーニングを検討
  • 口移しやコップの回し飲みを控える

再検査・経過観察

  • 除菌成功後も胃粘膜の経過を胃カメラで1〜2年に1回チェック
  • 再感染リスクは低いが、症状が出たら早めに検査を

生活習慣見直し

  • 喫煙・過度飲酒・NSAIDs多用は粘膜炎症を悪化させるので控える
  • バランスの良い食事と適度な運動、ストレス管理も有効

以上の取り組みで感染の再発・二次的な炎症進展を防ぎ、安全に過ごすことができます。

まとめ

ピロリ菌感染は初期に症状が出にくいため、自覚なく進行しがちですが、慢性胃炎・潰瘍・胃がんなど多くの消化器疾患と深く関係しています。

検査次第では容易に感染の有無が分かり、除菌治療は高い成功率と将来的なリスク低減が期待できます。

また、衛生習慣や生活習慣の見直しにより再感染や病変進行を防ぐことも可能です。胃に違和感があれば早めの検査をご検討ください。

 

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

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