【アニサキス】お刺身でお腹が痛い!?原因・症状・対策をまるっと解説

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【アニサキス】お刺身でお腹が痛い!?原因・症状・対策をまるっと解説

投稿日: 2025.09.06 更新日: 2025.09.05

「お寿司を食べた翌日に、胃がズキズキ痛い…」「もしかしてアニサキス?」——そんな不安を感じたことはありませんか?

新鮮な海鮮を楽しめる日本ならではのリスク、それがアニサキス症です。

実は思ったより身近な存在で、ちょっとした油断から痛みやトラブルにつながることもあるんです。

今回はそんなアニサキスの正体から、症状、予防、そして万が一かかったときの対処法までをしっかり解説。東京新宿レナクリニックでも近年、相談件数が増えているテーマのひとつです。お魚好きなあなたにこそ読んでほしい、ちょっと怖くて大切な話、始めます!

 

目次

  1. アニサキスって何?どこにいるの?
  2. アニサキス症の症状と発症のメカニズム
  3. アニサキス症になったら?診断と治療の流れ
  4. 自分でできる予防法と注意点
  5. まとめ:おいしく安心して魚を食べるために

1. アニサキスって何?どこにいるの?

アニサキスとは、魚介類に寄生する線虫(寄生虫)の一種です。

目に見えるほどの大きさ(2〜3cm程度)があり、白くて糸のような見た目をしています。

 

主にサバ、アジ、イワシ、サンマ、イカ、サケなどに寄生し、鮮魚を生で食べた際に人の体内へ入り込むことで「アニサキス症」を引き起こします。アニサキスの幼虫は、魚の内臓に寄生していることが多いですが、時間が経つと筋肉(つまり食用部分)に移動してしまいます。これが、生食による感染リスクを高めている原因です。

 

また、アニサキスは加熱や冷凍に弱いため、中心部までしっかり火を通したり、適切に冷凍された魚であれば安全です。

しかし、自宅での保存や処理、さらには店頭での見落としなど、完全にリスクをゼロにすることは難しいのが現実です。

2. アニサキス症の症状と発症のメカニズム

アニサキス症は、主に「胃アニサキス症」と「腸アニサキス症」に分類されます。

胃に侵入した場合、食後数時間以内にみぞおち周辺に強烈な痛みが出るのが特徴です。

 

「食中毒」や「胃潰瘍」と間違われやすいですが、痛みのレベルが非常に強いのがアニサキス症のポイントです。

腸に入り込んだ場合は、発症までに10〜24時間ほどかかり、腹部全体の痛み、嘔吐、腹部膨満感などが現れます。

腸閉塞や腸穿孔といった重篤な状態に進行するケースもあるため、注意が必要です。

 

また、人によってはアレルギー反応(じんましん、アナフィラキシー)を引き起こすこともあり、一度でもアニサキスに感作された人は、次回以降、症状が激しくなる可能性もあります。

3. アニサキス症になったら?診断と治療の流れ

もしアニサキス症が疑われる場合、医療機関での診断と適切な治療が必要です。

特に胃アニサキス症では、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)がもっとも有効な検査手段となります。

 

内視鏡で胃の中を確認すると、胃壁に刺さっているアニサキスがはっきり見えることが多く、直接ピンセットなどで摘出することで、痛みは即座に改善されるケースが大半です。

摘出と同時に症状が軽快するため、患者さまにとっても非常に満足度の高い治療といえます。

 

一方、腸アニサキス症は診断が難しく、画像検査(CTなど)や問診、血液検査を組み合わせて慎重に判断されます。

重症化している場合は入院や外科的処置が必要になることも。

 

市販薬や痛み止めでは根本的な解決にはなりません。無理をせず、自己判断を避けてください。

東京新宿RENACLINICでは、アニサキス症の迅速な診断と治療に対応しています。痛みが強いときは我慢せず、すぐにご相談ください。

4. 自分でできる予防法と注意点

アニサキス症を防ぐ最大のポイントは、「生食リスクを正しく理解する」ことです。

完全に火を通したり、−20℃以下で24時間以上冷凍した魚であれば、アニサキスは死滅します。

お寿司や刺身を食べる際は、提供元の衛生管理が信頼できるかを確認しましょう。

 

また、自宅で調理する際は、魚の内臓を早めに除去し、内臓と可食部が接触しないよう注意が必要です。

白くて細い虫が目視できることもあるため、目視確認も有効です。

 

切り身の状態では見つけにくいため、購入時に「冷凍処理済み」「加熱用」と表示されているかをチェックしましょう。

特に家庭での調理時は、「とにかく生が好き!」という気持ちをちょっと抑えて、加熱調理を検討するのも安心への第一歩です。

5. まとめ:おいしく安心して魚を食べるために

アニサキスは、私たちが日常的に食べる魚の中にも潜んでいることがあります。

新鮮な刺身や寿司を楽しむ機会が多い日本では、アニサキス症のリスクも決して他人事ではありません。

突然の激しい胃痛や腹部症状がある場合、「まさか」と思っても早めに医療機関を受診することが大切です。

予防策を知っていれば、魚介類を安心して楽しむことができるようになります。

東京新宿レナクリニックでは、アニサキス症の診断・治療に対応し、患者さま一人ひとりの健康をしっかりサポートいたします。

 

 

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

 

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