便秘と下痢を繰り返すのは大腸癌のサイン?見逃したくない体のSOS

COLUMN コラム

便秘と下痢を繰り返すのは大腸癌のサイン?見逃したくない体のSOS

投稿日: 2025.11.21 更新日: 2025.11.17

「最近、便秘と下痢を繰り返すようになった」「お腹の調子がずっと安定しない」

そんな経験はありませんか?
一時的な食生活やストレスが原因のこともありますが、大腸癌の初期症状として現れるケースもあります。
実は、大腸癌は初期段階では強い痛みが出にくく、便通の変化だけが唯一のサインとなることが少なくありません。
とくに、便秘と下痢を交互に繰り返す場合には、大腸の通過障害が隠れている可能性も。
今回は、「なぜ便秘と下痢が繰り返されるのか」「どんなときに大腸癌を疑うべきか」「検査や治療の流れ」について、医師の視点で詳しく解説します。

 

目次

  1. 便秘と下痢を繰り返すのはなぜ?そのメカニズム
  2. 大腸癌による便通異常の特徴とは?
  3. 検査の重要性と受けるべきタイミング
  4. 便通の変化を見逃さないためのポイント
  5. まとめ

1. 便秘と下痢を繰り返すのはなぜ?そのメカニズム

便秘と下痢を交互に繰り返す原因には、大きく分けて機能性の腸のトラブルと器質的な(構造的)異常があります。

● 機能性の場合

代表的なのが「過敏性腸症候群(IBS)」です。
ストレスや自律神経の乱れにより、腸の動きが不安定になり、便秘と下痢を繰り返します。 この場合、検査をしても腸そのものに明らかな異常は見つかりません。

● 器質的な異常の場合

一方、大腸癌のように腸の内側に物理的な狭まり(狭窄)があると、便が通りにくくなります。すると、腸内にガスや便が溜まり、腸が膨らんだ後、一気に内容物が排出されて下痢のような状態になります。
このような流れを繰り返すため、結果的に「便秘と下痢を交互に繰り返す」状態になるのです。

慢性的にこの症状が続く場合は、腸の構造的な異常、つまり大腸癌やポリープ、炎症性腸疾患などの可能性を考える必要があります。

2. 大腸癌による便通異常の特徴とは?

大腸癌は、腫瘍ができる部位によって症状の現れ方が異なります。

● 右側(盲腸・上行結腸)にできた場合

  • 水分の多い便が通るため、症状が出にくい
  • 貧血や体重減少で気づくことが多い

● 左側(下行結腸・S状結腸)にできた場合

  • 便が固まりやすく、通過障害による便秘や下痢の繰り返しが起こりやすい
  • 細い便(鉛筆状)や、便に血が混じる

● 直腸にできた場合

  • 排便時の残便感
  • 出血(トイレットペーパーに血がつく程度)

これらの症状は、痔や過敏性腸症候群と似ているため、自己判断で放置されることが多く、発見が遅れることがあります。

しかし、大腸癌は早期に発見すれば90%以上が根治可能な病気です。
便通の変化が1か月以上続く場合や、血便・黒い便が見られる場合は、早めの受診が大切です。

3. 検査の重要性と受けるべきタイミング


便通の変化が長引く場合、最も確実なのが大腸内視鏡検査です。

● 大腸内視鏡でわかること

  • 大腸癌やポリープの有無
  • 炎症や出血の部位
  • 腸の狭窄や粘膜の異常

また、内視鏡検査では、その場でポリープを切除することも可能です。
早期発見・早期治療が同時にできる点が最大のメリットです。

バリウム検査や便潜血検査では、早期のがんを見逃すことがあります。
実際、便潜血陰性でも大腸癌が見つかるケースは少なくありません。

東京新宿RENACLINICでは、鎮静剤を使用した「苦痛の少ない内視鏡検査」を導入しており、リラックスした状態で検査を受けることができます。
「便通の波が気になる」「検査が怖い」という方にも、安心して受けていただける環境を整えています。

4. 便通の変化を見逃さないためのポイント

便秘と下痢を繰り返す症状を軽視しないためには、日常の小さな変化を記録することが大切です。

● チェックしておきたいポイント

  • 便の形状(細い・コロコロ・泥状)
  • 色の変化(黒っぽい・血が混じる)
  • 排便の回数や時間帯
  • お腹の張り・痛みの有無

また、生活習慣も便通に大きく影響します。

  • 水分・食物繊維の摂取
  • 規則正しい食事
  • ストレス管理


これらを整えても症状が改善しない場合は、体の中で何らかの病変が進行している可能性があります。

5. まとめ

便秘と下痢を繰り返す症状は、単なる腸の不調と思われがちですが、大腸癌の初期サインであることもあります。
特に40歳以上の方、便通の変化が1か月以上続く方、血便を伴う方は早めの検査が重要です。
早期発見であれば、内視鏡治療での完治も可能です。
東京新宿レナクリニックでは、最新の内視鏡システムを使用し、快適で精度の高い大腸検査を行っています。
「便秘と下痢を繰り返している」「腸の調子が気になる」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

参考文献

  1. Siegel RL et al. “Colorectal cancer statistics, 2023.” CA: A Cancer Journal for Clinicians, 2023.
  2. Dekker E et al. “Colorectal cancer.” The Lancet, 2019.
  3. Brenner H et al. “Colorectal cancer.” Nature Reviews Disease Primers, 2017.
  4. Gupta S et al. “Appropriate use of colonoscopy for colorectal cancer screening and surveillance.” Gastroenterology, 2020.
  5. Rex DK et al. “Quality indicators for colonoscopy.” Gastrointestinal Endoscopy, 2015.
コラム一覧へもどる
RESERVEWEB予約 RESERVELINE予約 WEB問診 採用情報
pagetop
FORM 事前WEB問診 RECRUIT 採用情報 TOP