痔のかゆみ・おしりの痛みの原因と対策

COLUMN コラム

痔のかゆみ・おしりの痛みの原因と対策

投稿日: 2026.02.07 更新日: 2026.01.14

痔の症状の中でも おしりの「かゆみ」や「痛み」 は、とてもつらく日常生活に支障をきたすことがあります。かゆみは夜間に強くなることもあり、痛みは座るだけで不快を感じることも珍しくありません。これらの症状は痔特有のものだけではなく、皮膚の炎症や感染、生活習慣の影響など複数の要因が絡んで起きている可能性があります。このコラムでは、こうした症状がどのように起こるのか、どんな対処法や治療法があるのかをわかりやすく解説し、日々のケアや受診の目安についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 痔によるかゆみ・痛みの原因とは?
  2. 症状の見分け方:かゆみと痛みの特徴
  3. 日常生活でできるセルフケア
  4. 医療的な治療法と受診の目安
  5. 症状を悪化させない生活習慣

1. 痔によるかゆみ・痛みの原因とは?

痔が原因でおしりにかゆみや痛みが起こるメカニズムは、主に肛門周囲の血管・皮膚への刺激や炎症です。痔は直腸や肛門周囲の血管がうっ血して膨らんだ状態で、外痔核が皮膚表面近くにある場合は、腫れや炎症によって痛みを感じやすくなります。また、痔が出たり引っ込んだりする際には肛門周囲の皮膚に摩擦が生じ、それが 強いかゆみの原因になることがある とされています。外痔核や脱出した内痔核の存在は、刺激物質や痔周囲の湿気によって皮膚を刺激し、かゆみ・灼熱感を引き起こします。これらの症状は、痔自体の炎症に加え、皮膚表面の問題が重なることで複雑化することがあるため注意が必要です。

また、痔による出血や粘液漏れが肛門周囲の皮膚に付着することで かぶれやかゆみを誘発する 場合があります。こうした症状は「痔がある人に限定されるものではなく、衛生状態や皮膚の弱さにも左右される」ことが知られており、洗いすぎや強く拭きすぎることも逆に刺激になってしまうことがあります。

痛みについては、外痔核が炎症を起こして腫れている場合や、血栓ができた「血栓性痔核」などでは強い痛みを伴うことがあります。こうした痛みは特に座るときや排便時に顕著になることがあり、「ズキズキ」「鋭く刺すような痛み」という感覚が生じるケースもあります。痛みやかゆみが強い場合は、症状を引き起こしている根本原因を見極めることが、適切な治療につながります。

2. 症状の見分け方:かゆみと痛みの特徴

痔によるかゆみと痛みは、他の肛門疾患と区別するポイントがあります。まず「かゆみ」は単独で起きることもありますが、多くの場合 痔からの粘液漏れや皮膚への刺激が原因 です。痔が進行していると、粘液や便の刺激で肛門周囲がべたつき、それが 皮膚を刺激してかゆみとして感じられることが多い です。

一方、「痛み」が感じられる場合、外痔核や血栓性痔核のように 神経が集中している部分が腫れていることが多い ため、座ったときや歩行時にも痛みや不快感が生じます。痔だけでなく、肛門裂傷や感染による炎症でも痛みが出ることがありますので、痛みの強さや痛むタイミングを観察することが重要です。

また、かゆみだけでなく 炎症で赤み・腫れ・熱感がある場合 には皮膚炎や感染症との重複も考えられます。こうしたケースでは、痔そのものの治療だけでなく、皮膚トラブルの対処も必要です。特に夜間にかゆみが強くなる場合は、発汗や湿気が影響して悪化している可能性もありますので、清潔を保ちながら過度な刺激を避けることが重要です。

このように、かゆみ・痛みはその背景にある原因を見極めながら対処していくことが大切で、症状の特徴を把握することで適切なケアと治療選択が可能になります。

3. 日常生活でできるセルフケア

痔によるかゆみや痛みを軽減するには、日常生活でできるセルフケアも重要です。まず、肛門周囲の清潔を保つことは基本ですが、強くこすったり洗いすぎたりすることは逆効果 です。ぬるま湯で優しく洗い、清潔にした後はしっかりと乾燥させましょう。刺激の強い石鹸や香料入りの製品は避けることが推奨されます。また、食事や排便習慣の改善が重要です。便を柔らかくし、排便時のいきみを減らすために 食物繊維を豊富に含む食事と十分な水分摂取 が効果的です。便秘や硬い便は肛門への負担を増やし、かゆみや痛みを助長するため、食生活の見直しが症状軽減に役立ちます。

さらに、温かい坐浴(ぬるま湯に数分座る)も炎症や血行を改善し、痛みやかゆみを和らげる助けになります。冷たいタオルを当てるなどの方法も、一時的な刺激を緩和する手段として有効です。また、下着は通気性のよい綿素材を選ぶなど 蒸れを防ぐ工夫 をすることもかゆみ対策になります。

これらのセルフケアを続けても症状が改善しない場合や、症状が強い場合は早めの専門医受診が必要です。長引く痛みやかゆみは生活の質を下げるだけでなく、痔以外の病気が隠れている可能性もあります。東京新宿RENA CLINICでは、痔のかゆみや痛みの原因を適切に評価し、患者さん一人ひとりに合わせた治療プランを提供していますので、症状に不安がある方はお気軽にご相談ください。

4. 医療的な治療法と受診の目安

痔のかゆみや痛みが強い場合は、医療的な治療が必要になります。軽度の症状であれば、医療機関で処方される 坐剤や軟膏(抗炎症・鎮痛・かゆみ止め成分入り) を用いることで症状を緩和できます。また、慢性的な炎症や痔そのものの改善には、医師による診察のもと 専門的な治療や手術が選択されることもあります。

医療的治療は、症状の原因と程度に応じて選択されます。外痔核や血栓性痔核など痛みが強い場合には、状態に応じて 血栓除去や切除手術 を行うことがあります。また、内痔核が大きくなっている場合には、ブラッドバンド結紮術や硬化療法などの侵襲の少ない処置が適応されることもあります。

受診の目安としては、以下のような場合が挙げられます

  • 症状が1週間以上改善しない
  • 痛みが生活に支障をきたしている
  • 出血や分泌物が増えている
  • 日常生活に影響が出ている

こうした症状が見られる場合は、専門医の評価と治療が必要です

5. 症状を悪化させない生活習慣

かゆみ・痛みの症状を繰り返さないためには、日常の生活習慣を見直すことが大切です。まず、便秘や下痢の改善 が根本的な対策になります。便秘は肛門に負担をかけ、痛みや刺激を強める原因になりますので、繊維質の摂取、水分補給、規則正しい排便習慣を心がけましょう。

また、長時間座る生活や激しい運動など肛門周辺に過度の圧力がかかる状況は、症状を悪化させることがあります。こまめに立ち上がる、適度な運動を取り入れるなど 血行を促す行動 が予防につながります。

衣類にも注意が必要です。通気性の悪い服や締めつけの強い下着は蒸れや皮膚への刺激を招きやすく、かゆみを助長します。綿素材など 通気性のよい衣類を選ぶ ことで、蒸れによる皮膚刺激を避けることができます。

さらに、過度に肛門周囲を洗浄したり、強く拭いたりすることは皮膚のバリア機能を損ない、症状を悪化させることがあるため避けましょう。おしりはやさしく拭き、必要以上に刺激しないことが重要です。こうした生活習慣の工夫が、症状の再発予防につながります。東京新宿レナクリニックでは、専門的な治療とフォローであなたの不快感を改善します。

まとめ

痔によるかゆみやおしりの痛みは、肛門周囲の炎症や摩擦、皮膚への刺激が複合的に起きて起こります。症状は日常生活の工夫で改善できることもありますが、強いかゆみや痛み、出血などが続く場合は専門医の診察が必要です。生活習慣の見直しや適切なケアが症状改善の鍵です。まずはお気軽にご相談ください。

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

参考文献

Anal and Rectal Disorders: Pruritus Ani — Ansari P, その他, MSD Manual
Anal itching and hemorrhoids overview — Mayo Clinic Staff, その他, Mayo Clinic
Management of hemorrhoids and anal symptoms — Cleveland Clinic Review, その他, Cleveland Clinic Health Library

コラム一覧へもどる
RESERVEWEB予約 RESERVELINE予約 WEB問診 採用情報
pagetop
FORM 事前WEB問診 RECRUIT 採用情報 TOP