下剤を飲まない大腸カメラ検査
目次
- 下剤を飲まない大腸カメラ検査とは?
- 「内視鏡的洗浄液注入法」とは
- 「鼻チューブ法」とは
- どちらを選べばいい?当院のご案内
- まとめ
1.下剤を飲まない大腸カメラ検査とは?
大腸カメラ検査は、大腸がんやポリープなどの早期発見に重要な検査ですが、最大のハードルは「前処置」です。
通常、腸内をきれいにするために大量の下剤を服用する必要がありますが、味や量、体調面から「つらい」と感じる患者さんも多く、検査そのものを避けてしまう原因にもなっています。
そこで注目されているのが、「下剤を飲まないで受けられる大腸カメラ検査」です。
東京新宿RENA CLINICでは、以下の2つの方法を導入し、患者さんの状態や希望に応じて選択できる体制を整えています。
2.「内視鏡的洗浄液注入法」とは
この方法は、検査当日に 鎮静剤で眠っている間に胃カメラを挿入し、内視鏡を通して腸内に洗浄液を注入しながら観察していく技術です。
自宅での2Lの下剤服用が不要で、来院後にすべての処置を一貫して行うことができます。
[メリット]
下剤を事前に沢山摂取しなくても済みます。
胃カメラ検査と大腸カメラ検査を1日で行えるため、胃と大腸の健康状態を細かくチェックしたい方に向いています。
[デメリット]
注入法は基本的に保険適用外となります。そのため胃カメラ検査の費用は、人間ドックの胃カメラ検査と同様に全額自己負担としてお支払いいただく必要があります。
[気を付けていただきたい点]
下剤の注入量は前もって決められていますが、排便状況によっては、追加で下剤を服用する必要があるかもしれません。
内視鏡的洗浄液注入法は、通常70歳までの方が対象と定められていますが、健康状態によっては70歳以上の方でも、例外的に認められるケースもあります。
3.「鼻チューブ法」とは
この方法では、 検査前に細いチューブを鼻から挿入し、胃へ洗浄液を少量ずつ注入して腸まで流すという準備を行います。
洗浄液は自然に大腸まで到達し、排便を通じて腸内をきれいにします。
[メリット]
水を沢山飲まなくても済みますし、下剤の不快な味に耐える必要もありません。
胃カメラ検査が不要な場合は、内視鏡的洗浄液注入法よりもコストを抑えることができます。
[デメリット]
鼻からチューブを挿入する際に痛みはないものの、水が鼻に入った時のような刺激を感じる可能性があります。
一部の方は、喉に違和感を覚えることがあります。
[気を付けていただきたい点]
キシロカインを局所麻酔として使用するため、キシロカインにアレルギーがある方はこの方法を利用できません。
また、チューブを使うので、大腸カメラ検査の料金とは別に材料費が加算されます。
4.どちらを選べばいい?RENA CLINICのご案内
東京新宿RENA CLINICでは、内視鏡専門医が事前に丁寧な診察とカウンセリングを行い、患者さんの体調・既往歴・不安に応じて最適な方法を提案しています。
どちらの方法も、「自宅で下剤を飲まなくてよい」という共通点があり、従来の負担を大幅に軽減できます。
特に「検査はしたいけれど、下剤がネックだった」という方にとって、非常に有効な選択肢となります。
5.まとめ
「下剤を飲まない大腸カメラ検査」には、「内視鏡的洗浄液注入法」と「鼻チューブ法」の2つの方法があります。
どちらも患者さんの負担を減らすために工夫された最新の医療技術で、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。
東京新宿RENA CLINICでは事前の診察と説明を重視し、一人ひとりに合った方法をご提案しております。
下剤がつらくて検査をためらっていた方も、安心してご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 多くの病院、クリニックで消化器内視鏡・外科治療を習得後、
2024年東京新宿RENA CLINIC開院。