便秘どうしたらいい?~つらい便秘を根本から改善する方法~
こんにちは!RENA CLINICです!
毎日忙しく過ごす中で、「なんだかお腹が重たい」「何日も出ていない…」なんてこと、ありませんか?
実はそれ、便秘かもしれません。
便秘はただの「出ない」だけではなく、体調や気分にも大きく影響を与える悩み。けれど、「どうしたらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本日は、便秘の原因から改善方法、日常生活でできるちょっとしたコツまで、わかりやすくご紹介していきます。
自分に合った解消法を見つけて、「すっきり快調な毎日」を一緒に目指しましょう!
目次
- そもそも便秘とは?基準とタイプの違い
- 便秘を引き起こす主な原因とは?
- 今日からできる!生活習慣の見直しポイント
- 便秘薬の正しい使い方と注意点
- それでも改善しない場合はどうする?受診と検査のすすめ
- まとめ
1.そもそも便秘とは?基準とタイプの違い
便秘とは、「排便が数日に1回しかない」状態だけを指すのではありません。
日本消化器病学会では「排便回数が少ない」「排便時に強くいきむ」「残便感がある」といった症状を含めて便秘と定義しています。
一般的に週に3回未満の排便しかない場合や、排便があってもスッキリしない状態が続くと便秘とみなされます。
また、便秘にはいくつかのタイプがあります。
たとえば、大腸の動きが低下する「弛緩性便秘」、ストレスなどで腸がけいれんする「けいれん性便秘」、便意を我慢し続けることで起こる「直腸性便秘」などがあります。
これらは原因も対処法も異なるため、自分がどのタイプかを見極めることが大切です。
一時的な便秘は生活の乱れからくることもありますが、慢性的に続く場合は、背後に病気が隠れていることもあるため注意が必要です。
2.便秘を引き起こす主な原因とは?
便秘は、さまざまな原因が重なって引き起こされます。
まず多いのが 生活習慣の乱れ。 食物繊維や水分の不足、運動不足、朝食を抜く習慣などが腸の動きを鈍らせます。
また、 ストレスや自律神経の乱れも大きな要因です。
特に女性は、ホルモンバランスの影響で便秘になりやすく、妊娠・生理・更年期などの時期に症状が悪化しやすい傾向があります。
さらに、仕事や育児などで排便のタイミングを逃すことが続くと、直腸に便がたまりやすくなり、便意そのものを感じにくくなってしまいます。
高齢者では、筋力低下や薬の副作用(特に痛み止めや抗うつ薬)が原因となることもあります。
最近では腸内環境の乱れ、特に腸内細菌のバランスの悪化も注目されており、食生活やストレス管理といった日常的なケアの重要性が再認識されています。
3.今日からできる!生活習慣の見直しポイント
便秘を改善するためには、まずは生活習慣の見直しが基本です。
食事面では、 食物繊維を多く含む野菜・果物・海藻・豆類などを意識的に取り入れましょう。
特に朝食は大切で、胃腸を目覚めさせる役割を果たします。朝起きたらコップ1杯の水を飲むことも、腸のぜん動運動を促す効果があります。
また、 適度な運動も腸の動きを活性化させるため、ウォーキングやストレッチなどを日課にするとよいでしょう。
加えて、 排便習慣を整えることも大切です。朝の時間にトイレへ行く習慣をつけ、便意を我慢しないようにしましょう。
リラックスする時間を持つことも、ストレス性の便秘には有効です。
睡眠不足も腸の働きを鈍らせる原因になるため、 十分な睡眠を確保しましょう。
これらを継続して行うことで、腸のリズムが整い、自然な排便が期待できます。
4.便秘薬の正しい使い方と注意点
便秘薬は、つらい症状を一時的に和らげるには有効な手段ですが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。
便秘薬には「刺激性下剤」「浸透圧性下剤」「膨張性下剤」などの種類があり、それぞれ作用や副作用が異なります。
市販薬の多くは刺激性下剤で、腸を強制的に動かす働きがありますが、連用すると腸が薬なしでは動かなくなる「薬物依存性便秘」を引き起こす可能性があります。
そのため、便秘薬を使う際は医師や薬剤師に相談し、なるべく短期間の使用にとどめましょう。
また、最近は腸の水分を増やして便をやわらかくする新しいタイプの処方薬(ルビプロストンなど)も登場しており、副作用が少なく継続的な使用が可能とされています。
薬に頼りきりにならず、 まずは生活習慣の改善を優先し、必要に応じて上手に薬を活用するという姿勢が大切です。
5.それでも改善しない場合はどうする?受診と検査のすすめ
生活改善や市販薬でも便秘が解消されない場合、医療機関への受診を検討しましょう。
特に、便秘が急に始まった、血便や体重減少を伴う、腹痛が強い、便が細くなったといった場合は、病気が隠れている可能性があります。
受診の際は、消化器内科や便秘外来のあるクリニックが適しています。
診察では、問診や腹部の診察に加え、必要に応じて血液検査・腹部レントゲン・大腸内視鏡検査などが行われ、腸の動きや病変の有無を調べます。
大腸がん、腸閉塞、炎症性腸疾患など、重大な疾患の早期発見につながることもあるため、たかが便秘と放置せず、体のサインを正しく受け止めることが大切です。
また、医師と相談のうえ、自分に合った便秘治療薬や食事療法を継続的に受けることで、より根本的な改善が見込めます。
6.まとめ
便秘は生活習慣や食事、ストレスなどさまざまな要因が重なって起こるため、根本的な改善には日々の見直しが大切です。
水分や食物繊維をしっかり摂ること、適度な運動、排便リズムを整えることを意識しましょう。
東京新宿RENA CLINICでは医師による診察に加え、管理栄養士による食生活のアドバイスも行っております。
一人ひとりの体質やライフスタイルに合わせたサポートが可能です。
お困りの方はお気軽にご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 多くの病院、クリニックで消化器内視鏡・外科治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。