肛門疾患と正しく向き合う ~早期発見と適切な治療のすすめ~
「なんかおしりが変…」「でも、病院行くのはちょっと恥ずかしい…」
そんなふうに悩んでいる人、実はすごく多いんです。
痔(ぢ)をはじめとする“肛門のトラブル”は、誰にでも起こりうる身近な疾患。
でも、なかなか話題にしづらいからこそ、悪化してから気づくことも…。
今回は、「肛門疾患ってなに?」「どう向き合えばいいの?」というテーマを、できるだけやさしく、お話ししていきます。
おしりの健康、ちゃんと守っていきましょう!
目次
- 肛門疾患の種類と特徴
- 症状から考える受診のタイミング
- 診断と治療の流れ
- 日帰り手術のメリットと注意点
- 再発予防と日常生活でのケア
1.肛門疾患の種類と特徴
肛門疾患にはさまざまな種類があり、代表的なものとして「いぼ痔(痔核)」「切れ痔(裂肛)」「痔ろう(あな痔)」があります。
いぼ痔は、肛門周辺の血管が腫れてできるもので、内痔核と外痔核に分かれます。
切れ痔は、肛門の皮膚が裂けることで痛みや出血を伴います。
痔ろうは、肛門周囲に膿がたまり、トンネル状の通路ができる状態です。
これらの疾患は、放置すると悪化する可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。
2.症状から考える受診のタイミング
肛門疾患の初期症状には、出血、痛み、かゆみ、腫れ、違和感などがあります。
これらの症状が現れた場合、早めに専門医を受診することが大切です。
特に、排便時の出血や持続的な痛みがある場合は、他の疾患の可能性もあるため、注意が必要です。
また、症状が軽度でも、生活の質を向上させるために適切な治療を受けることが望ましいです。
3.診断と治療の流れ
診断は、問診、視診、触診、必要に応じて内視鏡検査などを行います。
治療法は、疾患の種類や進行度によって異なりますが、保存的治療(薬物療法、生活習慣の改善)や手術療法があります。
新宿RENA CLINICでは、患者様の状態に応じて最適な治療法を提案し、安心して治療を受けていただけるよう努めています。
4.日帰り手術のメリットと注意点
新宿RENA CLINICでは、いぼ痔に対するジオン注射療法(ALTA療法)や、切れ痔、痔ろうに対する日帰り手術を行っています。 また、CO2レーザーを用いたレーザー治療も行っております。レーザー治療は整容性だけでなく、治癒期間や痛み、合併症も大幅に軽減できますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
日帰り手術のメリットは、入院の必要がなく、早期の社会復帰が可能な点です。また、手術による身体的負担が少ないため、高齢の方や持病をお持ちの方にも適しています。
ただし、術後の経過観察や生活上の注意点については、医師の指導に従っていただくことが重要です。
5.再発予防と日常生活でのケア
肛門疾患の再発を防ぐためには、日常生活でのケアが欠かせません。
便秘や下痢を避けるために、 食物繊維を多く含む食事や適度な水分摂取を心がけましょう。
また、長時間の座位を避け、適度な運動を取り入れることも効果的です。
排便時には無理な力みを避け、肛門への負担を減らすようにしましょう。定期的な検診や、異常を感じた際の早期受診も、再発予防には重要です。
まとめ
肛門疾患は、早期発見と適切な治療により、症状の改善や再発予防が可能です。日常生活でのケアを心がけ、異常を感じた際には早めに専門医を受診しましょう。当院では、患者様一人ひとりに合わせた診療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 多くの病院、クリニックで消化器内視鏡・外科治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。