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「その下腹部の痛み、放っておいて大丈夫?—見逃せないサインと対処法」

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「その下腹部の痛み、放っておいて大丈夫?—見逃せないサインと対処法」

 

「なんとなくお腹が痛いけど、時間が経てば治るかな…」そんなふうに思って、つい放置してしまうことの多い下腹部の痛み。

実はその陰に、重大な病気が潜んでいることもあります。特に痛みが長引く場合や他の症状を伴うときは注意が必要です。

この記事では、下腹部痛の主な原因、左右差による違い、性別に応じた原因、受診の目安についてわかりやすく解説します。

 

目次

  1. 下腹部痛の主な原因とは?
  2. 左右の痛みで異なる疾患の可能性
  3. 性別によって異なる下腹部痛の原因
  4. 受診のタイミングと注意すべき症状
  5. 東京新宿RENACLINICでの診療体制

 

1.下腹部痛の主な原因とは?

 

下腹部には、消化器・泌尿器・生殖器などの臓器が集中しており、痛みの原因は多岐にわたります。

例えば、消化器系では「過敏性腸症候群(IBS)」や「大腸炎」、「便秘」「大腸憩室炎」などが挙げられます。

IBSは若い世代に多く、ストレスや生活リズムの乱れで腸の働きが過敏になる病気です。下痢や便秘が繰り返され、ガスがたまる不快感を伴うこともあります。

 

泌尿器系の疾患では、「膀胱炎」や「尿路結石」「腎盂腎炎」などが原因になります。

特に膀胱炎は女性に多く、排尿時の痛みや頻尿、残尿感などを伴います。

尿路結石は激痛が特徴で、腰や背中、下腹部にまで痛みが広がることがあります。

 

さらに、女性では「子宮内膜症」「子宮筋腫」「卵巣嚢腫」などの婦人科疾患が原因になることがあります。

これらは月経痛として現れることもあれば、周期に関係なく痛みが持続することもあります。男性では「前立腺炎」や精巣の疾患も原因となり得ます。

 

このように、下腹部痛は一つの疾患ではなく、さまざまな背景を持って起こるため、安易な自己判断で済ませず、早めの受診が重要です。

 

 

2.左右の痛みで異なる疾患の可能性

 

下腹部痛があるとき、「どちら側が痛いか」は診断において大きなヒントになります。

たとえば、右下腹部の痛みで代表的な疾患が「虫垂炎(いわゆる盲腸)」です。

初期はみぞおちやへそ周辺に鈍い痛みがあり、次第に右下腹部へ移動して強くなるのが特徴です。

発熱や吐き気を伴うこともあり、進行すると緊急手術が必要な場合もあります。

 

また、右側の卵巣出血や卵巣嚢腫、排卵に伴う軽い痛み(排卵痛)なども女性によく見られます。

泌尿器疾患では、右側の尿路結石が激しい痛みを引き起こすことがあります。

背中から下腹部にかけて広がる「波のような痛み」が特徴です。

 

一方、左下腹部の痛みでは「大腸憩室炎」が考えられます。

大腸の壁にできた憩室が炎症を起こし、強い痛みや発熱を引き起こす疾患で、高齢者に多く見られます。

また、慢性的な便秘やガスの滞留によって、左下腹部に違和感や痛みを覚える方も少なくありません。

 

女性では、左側の卵巣や卵管の疾患が疑われることもあります。

子宮内膜症や卵巣嚢腫など、周期に関係のない痛みがある場合は注意が必要です。

左右どちらに痛みがあるかを把握し、他の症状と合わせて医師に伝えることが、適切な診断への第一歩です。

 

 

3.性別によって異なる下腹部痛の原因

 

下腹部痛は、性別によってその背景となる疾患が大きく異なります。

男性では消化器や泌尿器の問題が多く、女性では婦人科系疾患が関連していることが一般的です。

 

男性の場合、まず考えられるのが「前立腺炎」です。

細菌感染やストレスによって前立腺が炎症を起こし、下腹部や会陰部に鈍い痛みを感じるようになります。

排尿困難や頻尿を伴うこともあります。

その他、「尿道炎」「精巣上体炎」なども下腹部の不快感や痛みを引き起こす原因となります。

一方、女性では「子宮内膜症」「子宮筋腫」「卵巣嚢腫」「骨盤内炎症性疾患(PID)」などが主な原因となります。

子宮内膜症は月経痛が強くなる疾患ですが、月経周期とは無関係に痛みが続くこともあります。

子宮筋腫は腫瘤の大きさや位置によって、鈍痛や圧迫感、月経過多を引き起こすことがあります。

卵巣嚢腫は自覚症状がないこともありますが、破裂やねじれが起こると激しい痛みに変化します。

 

また、妊娠初期には「子宮外妊娠」の可能性もあります。

 

受精卵が子宮以外に着床してしまう状態で、下腹部の片側に激しい痛みが出ることが特徴です。

放置すると命に関わることもあるため、妊娠の可能性がある方で強い痛みがある場合は、すぐに受診が必要です。

 

性別ごとに想定される疾患を正しく理解することで、受診すべき診療科の選択や検査の効率化につながります。

4.受診のタイミングと注意すべき症状

 

下腹部痛が起きたとき、どのタイミングで受診すべきか迷う方も多いかもしれません。しかし、「様子を見よう」と思っているうちに病気が進行してしまうケースも少なくありません。以下のような症状がある場合には、早めに医療機関を受診することが推奨されます。

 

  • 痛みが徐々に強くなる、または突然激しくなる
  • 発熱や寒気、吐き気・嘔吐を伴う
  • 排尿時に痛みや違和感がある、血尿が出る
  • 便秘や下痢が数日以上続いている、血便が見られる
  • 月経周期に関係のない出血がある(女性)

 

これらの症状は、虫垂炎や大腸憩室炎、卵巣出血、尿路結石、婦人科系疾患など、早急な治療を必要とする病気の可能性があります。

また、症状が軽度でも繰り返し起こる場合や、生活に支障をきたしている場合は、慢性的な病気のサインかもしれません。

 

自己判断で市販薬を使って一時的に痛みが和らいだとしても、根本的な治療にはなりません。痛みがあるときは、なるべく早く専門医の診察を受け、必要な検査を行うことで重症化を防ぐことができます。

東京新宿RENACLINICでは、こうした症状に迅速かつ丁寧に対応しています。

5.東京新宿RENACLINICでの診療体制

 

東京新宿RENACLINICでは、下腹部痛に悩む患者様に対して、迅速で丁寧な診療を心がけています。

 

まず問診を行い、患者様の痛みの部位、性状、発症時期、伴う症状などを詳細に伺います。

その上で、必要に応じて血液検査、尿検査、超音波検査、内視鏡検査などを組み合わせ、的確な診断を目指します。

 

また、痛みの原因が明らかになった場合には、治療だけでなく、生活指導や再発予防のアドバイスも行っています。

 

忙しい方でも安心して受診いただけるよう、WEB予約や当日の受付も対応しており、待ち時間の短縮にも配慮しています。

急な痛みでもまずはご相談ください。

 

まとめ

 

下腹部痛は一見ありふれた症状のようでいて、その原因は多岐にわたり、中には放置できない疾患が隠れていることもあります。

痛みの場所、性別、伴う症状などからある程度の推測は可能ですが、最終的な判断には専門的な診察が不可欠です。

気になる痛みがあれば、我慢せずお気軽にご相談ください。

 

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、

2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

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