痛くない胃カメラを受けるには?不安を和らげる最新検査事情
目次
- 胃カメラが「痛い」と言われる理由とは?
- 痛くない胃カメラの種類と特徴
- 鎮静剤を使った胃カメラのメリット・デメリット
- 鼻から入れる経鼻内視鏡と鎮静剤の併用
- まとめ
1.胃カメラが「痛い」と言われる理由とは?
胃カメラに対して「痛い」「つらい」「苦しい」といったイメージを抱く人は少なくありません。
特に口からスコープを入れる経口内視鏡は、喉の奥にカメラが触れることで強い嘔吐反射が起こりやすく、不快感を伴うことがあります。
また、検査中の緊張や恐怖心も「苦しい」と感じる要因です。
しかし、医療技術の進歩により、こうした苦痛を最小限に抑える方法が確立されつつあります。
現在では経鼻内視鏡や鎮静剤を併用した方法が選べるようになり、「痛くない胃カメラ」が現実のものとなってきました。
胃がんや胃潰瘍などの早期発見のためにも、検査を避けずに受けられる環境が整いつつあります。
2.痛くない胃カメラの種類と特徴
近年は「痛くない」や「苦しくない」胃カメラとして、経鼻内視鏡と鎮静剤を併用した内視鏡検査が広く普及しています。
経鼻内視鏡は、口ではなく鼻からでもスコープを入れることが可能であるため、喉を通過せず嘔吐反射が起きにくく、
鎮静剤を使えば、眠っている間に検査が終わるので、痛みや苦しさを感じずに済みます。
もちろん「鼻は不安なので経口から行いたい」という希望にも対応しています。
自分の体質や希望に合わせて検査方法を選ぶことで、快適に胃カメラを受けることができる時代になってきました。
3.鎮静剤を使った胃カメラのメリット・デメリット
鎮静剤(静脈麻酔)を使用することで、胃カメラ検査中にほぼ眠った状態となり、苦痛や不快感をほとんど感じることなく検査を終えることができます。
経鼻内視鏡にも鎮静剤を併用できるため、「鼻からが良いけど、やっぱり不安」という方でも安心です。
検査中の記憶がほとんど残らず、リラックスした状態で受けられるのが大きなメリットです。
ただし、検査後はしばらくぼんやりするため、車や自転車の運転ができなくなります。
また、持病のある方や高齢者の場合は、薬の影響を受けやすいため、医師との事前相談が大切です。
それでも「苦痛のない検査」を希望する方にとって、鎮静剤の使用は非常に有効な選択肢です。
4.鼻から入れる経鼻内視鏡と鎮静剤の併用
経鼻内視鏡は、鼻から細く柔らかいスコープを挿入することで、喉の奥を通らず嘔吐反射を避けられる検査法です。
鎮静剤を使用して行えるため、不安が強い方や過去に検査でつらい思いをした方にとって、より快適な検査が可能になりました。
鼻が通りにくい方や、アレルギー性鼻炎がある場合でも、鎮静剤を併用することで不快感を軽減できます。
身体的・心理的な負担を最小限にし、胃カメラに対するハードルを大きく下げる選択肢のひとつとなっています。
まとめ
胃カメラは「怖い」「苦しい」と思われがちですが、検査技術の進歩により苦痛の少ない検査になっています。
定期的な検査で、病気の早期発見・早期治療が可能になります。
気になる症状がある方は、ご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 多くの病院、クリニックで消化器内視鏡・外科治療を習得後、
2024年東京新宿RENA CLINIC開院。