お腹に刺すような痛みがある方へ〜考えられる原因と対処法〜
「お腹が痛い…でも、いつものことだから大丈夫」と思っていませんか?
腹痛は日常的な症状の一つですが、時には重大な病気のサインであることもあります。
東京新宿RENACLINICでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた診療を行っています。
この記事では、腹痛の原因や対処法について詳しく解説します。
目次
- 腹痛の種類とその特徴
- 腹痛を引き起こす主な疾患
- 腹痛の検査方法
- ストレスと腹痛の関係
- 腹痛が続く場合の対処法
1.腹痛の種類とその特徴
腹痛は、その原因や感じ方によっていくつかの種類に分類されます。
主に以下の3つのタイプがあります。
〇内臓痛
内臓の筋肉が収縮したり、伸びたりすることで生じる痛みです。
鈍い痛みで、痛む場所がはっきりしないことが特徴です。
下痢や便秘などが原因となることがあります。
〇体性痛
腹膜などの体の表面近くの組織が刺激されて生じる痛みです。
鋭く、刺すような痛みで、痛む場所が明確です。
虫垂炎や胆嚢炎などが原因となることがあります。
〇関連痛
内臓の痛みが、体の別の場所に感じられる現象です。
例えば、心臓の問題が肩や腕の痛みとして現れることがあります。
これらの痛みの種類を理解することで、腹痛の原因を特定しやすくなります。
痛みの性質や場所、持続時間などを把握し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
2.腹痛を引き起こす主な疾患
腹痛の原因となる疾患は多岐にわたります。以下に主なものを挙げます。
【胃・十二指腸の疾患】
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:空腹時や食後にみぞおちの痛みが生じます。
- 急性胃炎:突然の胃の痛みや吐き気を伴います。
- 逆流性食道炎:胸焼けや喉の違和感を感じることがあります。
- 胃がん:初期症状は少ないですが、進行すると腹痛や体重減少が見られます。
【大腸の疾患】
- 大腸憩室炎:左下腹部の痛みや発熱を伴います。
- 潰瘍性大腸炎・クローン病:慢性的な下痢や腹痛が特徴です。
- 大腸がん:便通異常や血便が見られることがあります。
【その他の疾患】
- 虫垂炎:右下腹部の痛みが徐々に強くなります。
- 胆石症・胆嚢炎:右上腹部の激しい痛みや発熱を伴います。
- 尿路結石:腰から下腹部にかけての激しい痛みが特徴です。
これらの疾患は、早期発見と適切な治療が重要です。
腹痛が続く場合や、他の症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
3.腹痛の検査方法
腹痛の原因を特定するためには、以下のような検査が行われます。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
口や鼻から細いカメラを挿入し、食道・胃・十二指腸の内部を観察します。
潰瘍や炎症、腫瘍などの有無を確認できます。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)
肛門からカメラを挿入し、大腸全体を観察します。
ポリープや炎症、がんの早期発見に有効です。
腹部超音波検査(エコー)
腹部に超音波を当て、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などの臓器の状態を確認します。
非侵襲的で痛みのない検査です。
症状や必要に応じて、他の検査が行われることもあります。
東京新宿RENA CLINICでは、腹部の痛みを訴える患者さまに対し、症状に応じて迅速かつ適切な検査を実施しています。
特に、消化器内科専門の医師による内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を得意としており、できる限り苦痛の少ない方法で正確な診断を行っています。
「どの科に行けばいいかわからない」「検査が不安」という方でも、まずはご相談いただければ、症状に合わせたご案内をいたします。
4.ストレスと腹痛の関係
現代社会では、ストレスが体にさまざまな影響を及ぼします。
腹痛もその一つです。
ストレスが引き起こす腹痛のメカニズム
- 自律神経の乱れ:ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、腸の運動が不規則になります。
- ホルモンバランスの変化:ストレスホルモンが分泌され、消化器官に影響を与えます。
- 腸の過敏性:ストレスにより腸が過敏になり、痛みを感じやすくなります。
ストレス関連の疾患
- 過敏性腸症候群(IBS):腹痛や下痢、便秘が交互に現れることがあります。
- 機能性ディスペプシア:胃の不快感や痛みが続くが、明確な原因が見つからない状態です。
ストレス管理やリラクゼーション法を取り入れることで、これらの症状の緩和が期待できます。必要に応じて、専門医の診察を受けましょう。
5.腹痛が続く場合の対処法
腹痛が続く場合、以下のような対処法があります。
〇医療機関の受診
腹痛が数日以上続く、または激しい痛みがある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。早期の診断と治療が重要です。
〇食生活の見直し
脂っこい食事や刺激物を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
また、規則正しい食事時間も大切です。
〇ストレス管理
適度な運動や趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減できます。
必要に応じて、カウンセリングを受けるのも一つの方法です。
腹痛は放置せず、適切な対処を行うことで、症状の改善が期待できます。
まとめ
腹痛は日常的な症状ですが、その背後にはさまざまな原因が潜んでいる可能性があります。
痛みの種類や場所、持続時間を把握し、適切な検査と治療を受けることが重要です。
東京新宿RENACLINICでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた診療を行っております。
内視鏡検査をはじめとする専門的な検査で、腹痛の原因を的確に把握し、最適な治療をご提案しています。
つらい腹痛を我慢せず、「いつもと違う」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。