虫垂炎とは?その症状・治療法をわかりやすく解説!
皆さん、「お腹が痛い」と感じたことはありませんか?
その痛み、実は「虫垂炎」かもしれません。
今回は、虫垂炎の症状や治療法について、簡単に説明していきますね。
目次
- 虫垂炎とは?
- 症状について
- 治療法
- 放っておくと?
- 予防法は?
- まとめ
1.虫垂炎とは?
虫垂炎とは、大腸の一部である盲腸の先端に位置する「虫垂(ちゅうすい)」と呼ばれる細長い器官に炎症が生じる病気です。
虫垂は通常、特に重要な働きをしていないと考えられており、健康な状態では存在を意識することはほとんどありません。
しかし、一度炎症を起こすと、腹部の右下を中心とした強い痛みや吐き気、発熱など、日常生活に支障をきたす激しい症状が現れます。
炎症が進行すると、虫垂が破裂して腹膜炎を引き起こす可能性があり、緊急の治療が必要になります。
虫垂炎は早期の診断と処置が極めて重要な疾患のひとつです。
2.症状について
虫垂炎の典型的な症状は、以下の通りです
- お腹の右下に強い痛み:特に動くと痛みが強くなることが多いです。
- 吐き気や食欲不振:お腹が痛くて、食事もできないことがあります。
- 発熱:軽い熱が出ることもあります。
症状が急激に進行するので、早めに気づいて治療を始めることが大切です!
3.治療法
1. 薬物治療
軽度の虫垂炎の場合、抗生物質で治療することもありますが、虫垂を取り除く手術が必要なことがほとんどです。
2. 手術(虫垂切除)
一般的には、虫垂を取り除く手術が行われます。最近では腹腔鏡手術が普及しており、傷が小さくて回復が早いのが特徴です。
手術を受けることで、再発の心配も減り、安心して日常生活に戻れます。
東京新宿レナクリニックでは日帰りで腹腔鏡を使用して手術を行っています。
3. 入院と回復
手術後は数日間入院して安静にし、回復を待ちます。通常、術後1週間以内で日常生活に戻れることが多いです。
4.放っておくと?
虫垂炎は進行すると、虫垂破裂を引き起こすことがあります!
破裂すると、腹膜炎という命に関わる状態になるので、注意が必要です。早期の発見と治療が非常に大切です💦
5.予防法は?
虫垂炎の正確な原因は、現在のところ医学的に完全には解明されていません。
しかし、虫垂炎は虫垂の内部が何らかの理由で閉塞され、そこに細菌が繁殖することで炎症が起こると考えられています。
閉塞の原因としては、腸内の老廃物(糞石)やリンパ組織の腫れ、寄生虫、異物などが挙げられています。
そのため、虫垂炎の明確な予防法は確立されていないものの、発症リスクを下げるためには日々の生活習慣や食事内容に気を配ることが大切です。
たとえば、以下のような習慣が予防につながると考えられています。
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食物繊維を多く含む食品を摂る:野菜、果物、豆類、全粒穀物などを積極的に取り入れることで、腸内環境が整い、便通が良くなります。これにより、虫垂の閉塞リスクが軽減される可能性があります。
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水分をしっかり取る:適切な水分摂取は便を柔らかく保ち、腸の動きを助けるため、便秘予防にもつながります。
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規則正しい生活を心がける:不規則な食事や睡眠、過度のストレスは消化機能に悪影響を及ぼすことがあるため、規則正しい生活リズムを保つことが重要です。
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適度な運動を行う:日常的に体を動かすことで腸の働きが活発になり、腸内の停滞を防ぐ効果が期待されます。
このように、虫垂炎の予防には特効薬のような手段はありませんが、健康的な生活習慣が間接的に発症リスクを抑えるとされています。
6.まとめ
虫垂炎は放っておくと非常に危険です!もし、お腹の痛みや吐き気、発熱などの症状があれば、すぐに病院で診てもらいましょう。
早期の治療で回復も早く、日常生活に戻ることができますよ!
お腹の調子が悪いときは、無理せず、すぐに専門医に相談することが大切です。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。