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「下痢が真っ黒⁉︎ 黒いタール状の便、見逃せないサインとは」

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「下痢が真っ黒⁉︎ 黒いタール状の便、見逃せないサインとは」

最近「下痢なのに便が真っ黒!」と驚いたあなた。

普段ならチョコレート色でも、今回のように黒くドロッとした“タール便”が出ると「大丈夫かな?」と心配になりますよね。

実はこれは、単なる食べ物による便の色変化ではなく、消化管(特に胃や十二指腸)からの出血を示すサインかもしれません。

鉄剤やイカスミ食品でも起こり得るものの、嘔吐やめまい、腹痛などの症状を伴う場合は要注意。放置せず、正しい対応と原因の把握が重要です。

今回は、真っ黒な下痢について詳しく解説します。

 

目次

  1. 下痢で真っ黒になる便とは?
  2. 食べ物や薬が原因の場合
  3. 病気が原因で下痢が真っ黒になるケース
  4. どんな症状が出たらすぐに受診すべき?
  5. 自宅でできる応急対応と予防策

1. 下痢で真っ黒になる便とは?

タール便とはドロッとした黒色の便で、コールタールのような見た目

胃・十二指腸・食道など上部消化管の出血の可能性が高く、血液が消化される過程で黒くなります。

 

  • 下痢とタール便:下痢便特有の液状で出やすく、一見下痢と思って放置しやすいですが、実は深刻なサイン。 黒い下痢が続く場合、消化管出血の可能性があります。

 

  • 一時的な色変化と注意ポイント:食べ物・薬による色変化と、出血による黒い便は見分けがつきにくいですが、見た目や症状でおおよその見当がつきます。

2. 食べ物や薬が原因の場合

  • イカスミや海藻、黒ごま:食べ物で便が黒くなることはよくある現象で、イカスミや黒ごま、赤ワインなどでも起こります。
  • 鉄剤・薬用炭などの薬剤:鉄分サプリメントや薬用炭は便を黒くする代表例。服用を中止すると自然に戻ることが多いです。

 

【判断のポイント】

これらの原因なら、健康被害もほとんどなく、食事や薬の内容を見直すだけでOK。心配な場合は内科に相談を。

3. 病気が原因で下痢が真っ黒になるケース

  • 胃潰瘍/十二指腸潰瘍:粘膜が傷つき出血することで真っ黒な便や下痢が出やすい。空腹時の胃痛や胸焼けを伴うことも。

 

  • 胃がん・食道がん:腫瘍部位での出血がタール便の原因に。初期症状はなくても、進行すると食欲不振や体重減少なども現れます。

 

  • 食道静脈瘤など他の疾患:肝硬変に伴う食道静脈瘤破裂なども重大な血便の原因になるため注意が必要です。

4. どんな症状が出たらすぐに受診すべき?

  • タール状の黒い便が続く、または 嘔吐・吐血がある場合。
  • めまい・貧血・立ちくらみなどの貧血症状が現れたとき。
  • みぞおちや腹痛、体重減少、飲み込みづらさなど他の症状を伴うとき

 

このような場合は、消化器内科で胃カメラ検査や適切な処置が必要です。

5. 自宅でできる応急対応と予防策

  • 応急対応:脱水防止のため、電解質配合ドリンクや白湯を少量ずつこまめに摂取。刺激物(辛いものやアルコール)は避け、お腹を温めて安静に。

 

  • 生活習慣の見直し:食事は消化に良いものを中心に。適度な運動と規則正しい睡眠を心がけ、ストレス管理も大切です。

  • 定期検診・内視鏡検査:40歳以上や既往歴がある方、ピロリ菌保有者などは胃カメラを定期検査として受けるのも有効。

 

  • 薬・サプリの見直し:鉄剤を自己判断で中止せず、必要なら専門医と相談を。

まとめ

黒い下痢=“タール便”は、単なる食べ過ぎによる色の変化か、あるいは消化管からの出血かで大きく意味が異なります。

特に嘔吐・めまい・腹痛などの追加症状があれば、重大な疾患の可能性もあるため、早めの受診が必要です。

まずは水分補給で経過を見つつ、原因が食べ物や薬ではないと感じたら、消化器内科での胃カメラ検査など専門的な診察を受けましょう。

東京新宿レナクリニックでは、胃カメラ検査による原因特定と適切な治療を通じて、安心して対処いただける体制を整えています。

 

監修医師   大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

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