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【腰痛の原因に大腸がんの可能性⁉️知っておきたい“背後の病気”】

COLUMN コラム

【腰痛の原因に大腸がんの可能性⁉️知っておきたい“背後の病気”】

「また腰がズキッときた…いつもの腰痛?」そんな風に感じたとき、まさか大腸がんが原因かも、と思ったことはありますか?

実は腰痛の裏に大腸・直腸がんがかくれていることがあり、特に痛みがひどかったり、長引いたりする場合は注意が必要です。

今回は、腰痛が“ただの筋肉の疲れ”なのか、それとも“見逃しがたい病気”なのかを見極めるポイントや検査法、対策までわかりやすく解説!ぜひ最後まで読んで、ご自身や大切な人の体調チェックに役立ててくださいね。

 

目次

  1. なぜ大腸がんが腰痛を引き起こすの?
  2. 「こんな腰痛なら要注意!」見分けるポイント
  3. 検査や診断はどう進むの?
  4. 治療法と腰痛との付き合い方
  5. 予防&早期発見のためにできること

1. なぜ大腸がんが腰痛を引き起こすの?

大腸がんが進行すると、腫瘍が大腸壁を超えて周囲の臓器や神経、筋膜などに広がることがあります。

特に直腸〜S状結腸付近のがんは、進行すると腰痛を引き起こしやすい部位です。

腫瘍が骨盤の神経を圧迫したり、炎症がまわりに波及して硬いしこりのような状態を作ると、腰背部に深い痛みが出ることがあります。

 

また、がんが転移して骨に進行すると、腰や背中の激しい痛みが続くことも。

これらは“ただのぎっくり腰”や“筋肉疲労”とは違う、体からの要注意サインです。

2. 「こんな腰痛なら要注意!」見分けるポイント

一般的な腰痛ではなく、がんによる腰痛も考慮しなければいけない時には下記のような特徴があります。

 

 

  • 痛みが夜間・早朝に強くなる:寝ているときに痛みが増したり、夜中に起きてしまうような痛みがある場合は要注意。
  • 体重減少や便の異常を伴う:下痢・便秘・血便などの消化器症状、食欲不振、体重減少と腰痛がセットなら要注意。
  • 鎮痛剤で効きにくい痛み:市販薬を飲んでも改善されず、徐々に痛みが慢性化していく場合。
  • 持続する痛み:2週間以上改善しない、あるいは徐々に悪化する傾向がある場合。

 これらが当てはまる場合、単なる腰痛ではなく、別の原因を考える必要があります。

3. 検査や診断はどう進むの?

腰痛を理由に来院された場合、まずは問診・身体診察で痛みの性質や発症経緯を詳しく聴取し、体重や下痢、血便などの有無をチェックします。
次に、必要に応じて以下の検査を行います。

  • 大腸内視鏡:確実な診断のために直腸・結腸粘膜の状態を直接観察し、生検で病理診断を行います。
  • 腹部エコー・CT検査:臓器そのものやその周囲の腫瘍・リンパ節・転移の有無を確認します。
  • 血液検査

腰痛に関連してこれらの検査が“念のため”ではなく“適切なステップ”として診療に組みこまれることで、早期発見につながります。

東京新宿レナクリニックでは、一貫した診察体制で見逃しなく検査・診断を進められる体制を整えています。

4. 治療法と腰痛との付き合い方

大腸がんが確認された場合、がんの進行度や患者さんの全身状態に応じて、以下のような治療法が選択されます。

 

  • 手術療法:がんを取り除く手術が第一選択。場所により腹腔鏡下・開腹など方法は異なります。
  • 化学療法・放射線療法:転移や再発リスクに応じて、補助的または主治療として使用します。
  • 緩和ケア(疼痛緩和):痛みに対しては薬物治療(鎮痛薬・神経ブロック等)やリハビリで生活の質を維持します。

    治療中も、腰痛の原因がどこにあるかを適切に診断し、痛みの緩和を含めた包括的なケアが大切です。

5. 予防&早期発見のためにできること

腰痛があっても「これは大腸がんかも…」とは考えにくいですが、予防と早期発見のためにできることはあります。

 

  • 定期的な大腸内視鏡検査:大腸がん及びポリープのスクリーニングとして有効。定期的に受けたい検査です。
  • 生活習慣の見直し:食物繊維豊富な食事、適度な運動、禁煙や節酒などで腸内環境を整える。
  • 早めの受診:不自然な腰痛(夜間痛、体重減少、便の変化など)には早めに医療機関へ。
  • 腸の健康チェック:便通異常や腹部の異変を常日頃から意識し、変化があれば放置しないようにする。

 

これらでリスクを下げることは可能ですが、もし不安があれば、迷わず専門医を受診することが大切です。

 

まとめ

腰痛のほとんどは筋肉・関節など体の不調によるものですが、中には大腸がんといった重大な病気が原因のことも。特に「夜間痛」「血便」「便通異常」「体重減少」などが腰痛とともにある場合は、筋肉痛として見過ごさず、正確な診断を受けることが重要です。問診・血液検査・画像検査・内視鏡検査などで慎重に評価し、早期に治療を開始できれば、予後も大きく向上します。
東京新宿RENACLINICでは「ただの腰痛かも」と思って来られた方でも、潜むリスクを見逃さない検査体制と、がんが疑われた場合の迅速な連携診療をおこなっています。腰に違和感を感じたときは、ぜひお気軽にご相談ください。

 

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

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