痔との驚きの相性!温泉が持つ“秘めたる効果”とは?
最近、お尻の調子が気になる…そんなあなたに朗報!
温泉って、旅の疲れを癒すだけじゃなく、実は痔にも“やさしい救世主”だったって知ってました?
ふわっと柔らかいお湯に浸かると、血流がスーッと流れて、肛門まわりの“うっ血”をすっきり解消。
さらに、泉質によっては血管を拡げたり、炎症を和らげたり、リラックス効果や便秘改善も期待できるんです。
「正しい温度、泉質選び、入浴時間のコツ」を理解することでより安心してケアできることがわかっています。今日は痔に効果的な温泉のポイントをわかりやすく解説します!
目次
- 温泉が痔に効く理由とは?
- 痔におすすめの泉質別解説
- 痔の種類別・温泉入浴のコツ
- 注意すべき温泉の入り方・避けたいこと
- 温泉以外で取り入れたいセルフケア
1. 温泉が痔に効く理由とは?
温泉には、医学的に証明された血流改善や痔の痛みの緩和などの効果があります。
温泉療法において、痔の痛みは「一般的適応症」とされており、泉質を問わず効果が期待されています。
まず、温熱効果によって皮膚や筋肉が温まり、毛細血管が拡張され血流が促進されます。
これが患部のうっ血を解消し、痛みや違和感を和らげるのです。
また、物理的な効果(水圧や浮力)により、筋肉の緊張がほぐれ、リラックス効果も得られます。自然景観や静かな環境と相まって、副交感神経が優位になり、ストレスの軽減にもつながります。
さらに、胃腸機能の改善にも効果的で、便秘が緩和されることで間接的に痔の悪化を防ぎます。
温泉の化学成分や温熱による相乗作用は、痔対策として非常に有益です 。
2. 痔におすすめの泉質別解説
温泉の泉質ごとに、痔に与える効果を見ていきましょう。
- 二酸化炭素泉
低温(35〜38℃)でも血流が改善され「心臓の湯」とも呼ばれます。皮膚から吸収されたCO₂が血管を拡げ、末梢の循環障害改善や血圧低下が期待されます 。 - 硫黄泉
末梢血管の拡張や殺菌・抗炎症作用があります。患部の炎症やかゆみ軽減に有効です 。 - 炭酸水素塩泉
皮ふの清浄・保湿効果があり、切れ痔などの傷口の回復促進に役立つ可能性があります。 - 塩化物泉/硫酸塩泉
血行促進効果があり、慢性的な血流不足によりうっ血しがちな痔にもです 。 - 単純温泉
リラックス効果が高く、ストレスや自律神経の乱れによる痔の悪化に間接的にアプローチできます 。
3. 痔の種類別・温泉入浴のコツ
痔のタイプ別に効果的な入浴方法を紹介します。
いぼ痔(内外痔核)
温度は38〜40℃、全身浴または半身浴が効果的。うっ血を改善し、痛みや腫れを和らげます。
切れ痔(裂肛)
ぬるめ(37〜38℃)で短時間入浴が理想的です。
痔ろう
炎症がある間はぬる湯で短時間が基本。血行と免疫バランスを整える目的で半身浴がおすすめです。
4. 注意すべき温泉の入り方・避けたいこと
温泉は使い方次第で逆効果になることもあります。以下の点に注意してください
- 高温・長湯はNG:42℃以上や30分以上の入浴は血圧上昇やうっ血を招くことも。
- 強い水流や刺激は避ける:患部に直接当たると逆効果です。
- 温水シャワーの使いすぎに注意:刺激で症状が悪化することもあるため、温度や時間に配慮しましょう 。
- 体調不良時は控える:発熱・急性疾患時などは温泉は避けてください。
5. 温泉以外で取り入れたいセルフケア
温泉との相乗効果を狙って、日常でもできるケアを取り入れましょう。
- 便秘改善:36.6〜37℃の湯船で芯温を上げると腸の動きが活発になります。
- リラックス:ストレス軽減は副交感神経に働きかけ、腸と肛門周辺の血流安定に寄与します。
- アロマ入浴:ラベンダーなどの精油を湯に数滴加えると、リラックス効果がアップ。自律神経を整える助けになります。
まとめ
温泉は「うっ血改善」「清潔保持」「リラックス」「便秘緩和」など多方面で痔のケアに大きな味方となります。
ただし、泉質・温度・時間・入り方のバランスが重要です。
東京新宿レナクリニックでは、いつでもご相談を受け付けております。
無理なく、正しい方法で温泉を取り入れて、日常のケアにぜひ役立ててください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。