痔は食事で改善できる?栄養と食事で和らげる秘訣

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痔は食事で改善できる?栄養と食事で和らげる秘訣

投稿日: 2026.01.14 更新日: 2026.01.16

痔の症状に悩む方の中には、「食事を変えたら症状がラクになった」という声をよく聞きます。実際、 食生活・栄養バランスが便の状態や腸の働きに大きく影響し、痔の改善や予防につながる ことが専門家の間でも広く認められています。便が硬くていきんでしまうと、肛門周囲に負担がかかりやすくなり、その結果痔が悪化することもあります。食物繊維や水分、腸内環境を整える栄養素を意識することで、排便がスムーズになり症状の軽減につながりやすいです。この記事では、痔と食事の関係、何を食べればよいか、日々の食生活で気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。ぜひ毎日の食事に役立ててください。

1. 痔改善に大切な栄養とは?

痔の症状改善や予防において、 腸の働きをスムーズにする栄養要素 はとても大切です。特に重要なのが 食物繊維 で、便の量を増やし便を柔らかくすることで、痔への負担を減らす働きがあります。具体的には一日の目標として 25〜30グラム程度の食物繊維を摂ること が目安とされています。

食物繊維には「水に溶ける 水溶性繊維」と「水に溶けない 不溶性繊維」の2種類があります。水溶性繊維は腸内で水分を含んでゲル状になり便を柔らかくする働きがあり、不溶性繊維は便のかさを増やして腸の蠕動を促します。どちらも便通改善に役立つため、両方をバランスよく取り入れるのが理想的です。

また、 水分 も栄養的な観点から重要です。食物繊維は十分な水分と一緒にとることで便を柔らかくし、腸の通過を助けます。水分が不足すると便が硬くなり、いきみが強くなって痔が悪化する可能性が高くなります。したがって、 常温の水や水分の多い食品(スープ・果物・野菜など)をこまめに摂る習慣 をつけることが大切です。

さらに、 腸内環境を整える栄養素 、例えば発酵食品やプレバイオティクスが含まれる食品も排便の質を高めるサポートになります。これらは痔が発症・悪化しにくい腸内環境づくりにも役立ち、慢性的な便秘予防にもつながります。

2. 食事で取り入れたい「良い食材」

痔の改善に役立つ食材として最も代表的なのは 食物繊維を豊富に含む食品 です。例えば、 全粒穀物(玄米・オートミール)・豆類(レンズ豆・大豆・ひよこ豆)・野菜・果物 などが挙げられます。これらは水溶性・不溶性繊維の両方を含み、便通を良くする効果が期待できます。

果物では りんごや梨、ベリー類など が特におすすめです。皮ごと食べることで繊維を多く摂取できます。また、 根菜(さつまいも・にんじん)緑黄色野菜 も便にかさを与え腸の動きを助けるので日々の食事に取り入れましょう。

豆類は便を柔らかくするだけでなく、ミネラルやタンパク質も豊富に含むため健康全般にもプラスになります。特に 大豆製品(納豆・豆腐など) は日本食の中でも取り入れやすく、腸内環境改善にも役立ちます。

水分を含む食品も便を柔らかくするうえで有効です。 きゅうり・セロリ・スイカ などは水分と繊維の両方が豊富で、腸内の通過をスムーズにする助けになります。

また、 ナッツや種子類(アーモンド・チアシード・亜麻仁) は食物繊維と良質な脂質を補えるので、小腹が空いたときのスナックとしておすすめできます。ただしカロリーが高めなので量に注意し、ヨーグルトやサラダにトッピングする形で取り入れるとよいでしょう。

こうした 栄養バランスのよい食材を複数組み合わせる ことで、便通改善が図れるだけでなく、生活習慣病予防や健康維持にもつながります。

3. 避けたい食品・飲み物

痔の改善を目指す食事では、 便を硬くしやすい食品や腸の動きを鈍くする食品 を避けることも大切です。代表的なのが 精製された炭水化物(白米・白パン・パスタ) で、食物繊維が少なく便が硬くなりやすい傾向があります。

また 加工食品・揚げ物・高脂肪食品 は消化に時間がかかり、便通のリズムを乱しやすいとされます。これらを日常的に摂取していると、便秘が強くなり排便時にいきむ原因になりやすいので、量を抑えるようにしましょう。

さらに、 カフェイン(コーヒー・紅茶など)やアルコール は脱水を促しがちで、便を硬くするリスクがあります。脱水状態になると腸内の水分が便に奪われやすく、便秘が悪化する可能性が高まるため、これらは適度な摂取を心がけ、水やハーブティーなどで水分補給を強化することがおすすめです。

辛い刺激物や塩分の高い食品も消化管に刺激を与え、お腹の調子を乱す可能性があります。こうした食品の過剰摂取は内臓の負担を増やし、便通リズムを乱す要因となるため、控えめにするのが良いでしょう。

痔改善を意識した食生活では、 食物繊維と水分をベースに、腸に負担をかけない食品を選ぶ ことが大切です。普段の食事を見直し、不要な刺激や便秘を招く要素を減らすことで、症状改善に近づきやすくなります。東京新宿RENACLINICでは、痔の疾患を抱えた方へ適切な食生活のアドバイスを行っています。

 

4. 食事以外の生活習慣と栄養のポイント

食事だけでなく 生活習慣全体 を整えることが痔の改善につながります。まず、便通を良くするために 適度な運動(ウォーキング・ストレッチなど) を取り入れることが有効です。運動は腸の蠕動運動を促し、便通をスムーズにすることで便秘を防ぎます。

また、 規則正しい生活リズム も腸のリズムを整えるうえで大切です。就寝・起床時間が不規則だと自律神経が乱れ、腸の働きも鈍くなりやすくなります。加えて、食事は時間帯を一定にし、よく噛んでゆっくり食べることも便通改善に役立ちます。

栄養的には プロバイオティクス(乳酸菌など)を含む発酵食品 を取り入れることもおすすめです。ヨーグルトやキムチ、納豆などを日常の食事に加えることで腸内フローラのバランスを整え、腸の健康をサポートします。これは便秘予防だけでなく、腸内環境全体の改善にもつながります。

 

便通改善や痔の予防のためには、 水分補給を一日を通じてこまめに行うこと も忘れないようにしましょう。一般的には一日 8〜10 杯(1.5〜2.0L 以上)を目安に水分を摂ることが推奨されていますが、季節や活動量によって調整することが大切です。

こうした生活習慣と食事のバランスを整えることが、日々の便通を安定させ、痔の症状の軽減や再発予防に役立ちます。

5. 食事で改善を期待する際の注意点

食事や栄養で痔の改善を目指す際は 急に大量の食物繊維を摂ることは避ける べきです。食物繊維を急激に増やすと、腸内でガスがたまりやすくなったり、腹部膨満感を感じたりすることがあります。最初は少量から始め、徐々に増やすことが体への負担を減らすコツです。

また、便秘改善のためにサプリメントで補う場合は、 医師や栄養専門家と相談して適切な量や種類を選ぶ ことが重要です。サプリメントは便利ですが、体質や他の持病との兼ね合いから合わない場合もありますので注意が必要です。

食事改善によって症状が軽くなることは多いですが、 出血・強い痛み・急激な悪化 などがある場合は自己判断せず専門医の診察を受けるべきです。痔の背景には他の消化器疾患が潜んでいる可能性もあるため、症状が重いときは医療機関での評価が大切です。

東京新宿レナクリニックでは、栄養面だけでなく症状の根本原因を見極めた総合的な治療プランをご提案します。食生活の改善だけでも効果を感じない場合や不安がある場合は、お気軽にご相談ください。東京新宿レナクリニックでは、患者さんの症状に合わせた最適な治療とアドバイスを行っています。

まとめ

痔の症状は食事や栄養を工夫することで 排便をスムーズにし、いきみを減らすことができる ため、改善につながる可能性があります。食物繊維や水分、発酵食品を取り入れ、便秘を防ぐことがポイントです。一方で、急激な食事変化や不適切な食品選びには注意が必要です。症状が強い場合は、自己判断せず専門医の診察を受けることをおすすめします。

 

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

参考文献

Dietary fiber’s role in preventing and treating hemorrhoids and other common gastrointestinal disorders — Slavin JL, その他, Journal of Nutrition
Effects of dietary patterns on gastrointestinal health and disease — O’Keefe SJ, その他, Gastroenterology
Role of hydration and diet in bowel function — Wald A, その他, American Journal of Gastroenterology

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