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粘りがある便とは?ネバネバ便の原因と改善方法

COLUMN コラム

粘りがある便とは?ネバネバ便の原因と改善方法

最近「便がベタベタ、ネバネバしている…」と感じたことはありませんか?

トイレで便を拭いてもなかなか落ちない、ベタついているような感覚。そんな便の変化に心当たりがある方は意外と多いものです。

少しの粘りなら心配ないケースもありますが、頻繁に続くようであれば、腸内のトラブルが隠れている可能性も。

この記事では「粘りがある便」について、原因やチェックポイント、日常でできる改善方法、受診すべきタイミングなどを分かりやすく解説します。

早めの対処で、安心できる毎日を手に入れましょう。

 

目次

  1. 粘りがある便(粘液便)とは?
  2. 色や状態からわかる原因別チェック
  3. 日常でできる対策と生活改善
  4. 注意すべき兆候と専門受診の目安
  5. まとめと当院からのメッセージ

1. 粘りがある便とは?

粘り気のある便、いわゆる「粘液便」とは、便にゼリー状の粘液が付着している状態を指します。

この粘液は、腸の内側を保護するために分泌されるもので、少量であれば正常な反応とされています。

しかし、多量に粘液が混ざっていたり、拭いても落ちないほどベタついていたりする場合は注意が必要です。

 

便に粘液が増える原因としては、消化不良や一時的な腸の炎症、ストレス、過敏性腸症候群(IBS)などが考えられます。

また、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患、大腸ポリープ、大腸がんなど、深刻な病気が背景にあることも。

 

特に、粘液が続く、便の色や形状が明らかにおかしい、腹痛や血便を伴うといった場合には、腸内で異常が起きているサインかもしれません。

まずはご自身の便の状態を観察し、どのような変化が見られるのかをチェックしてみてください。

2. 色や状態からわかる原因別チェック

粘液便は、粘液の色や量、出方によって、疑われる原因が異なります。以下のような傾向が見られる場合は、それぞれ注意が必要です。

透明な粘液
一時的なストレスや軽い腸の不調によるものが多く、過敏性腸症候群などで見られます。特に腹痛を伴わない場合は、数日様子を見て問題ないこともあります。

 

白っぽい粘液
腸の粘膜が傷ついていたり、慢性的な腸の炎症がある場合に見られます。潰瘍性大腸炎などの初期症状である可能性も考えられます。

 

黄色や緑の粘液
消化不良や腸内のバランスの乱れにより、便が緑がかったり、粘液が黄色くなることがあります。腸内細菌の異常や胆汁の流れの不調が関係していることも。

 

ピンク〜赤い粘液
直腸癌や炎症性腸疾患などの直腸の病変、痔や裂肛など肛門に近い部分などでの出血が混ざっている可能性があります。鮮血が混じっている場合は、出血源を確認することが重要です。

 

黒っぽい粘液、血の混ざった粘液
大腸の深部や小腸で出血している可能性があります。粘液とともに血が混ざる場合は、潰瘍性大腸炎やクローン病、大腸がんなどが疑われるため、早急に専門医の診察が必要です。

便の色や形状、粘液の有無だけで正確な診断を下すことはできませんが、体からの重要なサインとして受け止め、継続するようであれば医療機関に相談しましょう。

3. 日常でできる対策と生活改善

粘液便の改善には、日々の生活習慣の見直しが欠かせません。特に「腸にやさしい生活」を意識することがポイントです。

〇食生活の改善
腸内環境を整えるためには、発酵食品(ヨーグルト・納豆・味噌など)や食物繊維(野菜・海藻・きのこ類)をバランスよく取り入れましょう。

脂っこい食事や辛いもの、アルコールなどは腸を刺激するため、控えめにすることをおすすめします。

 

〇適切な水分補給
便の状態を整えるためにも、水分をしっかり摂取することが大切です。

1日あたり1.5〜2リットルを目安に、水やお茶をこまめに飲むようにしましょう。

 

〇運動と睡眠の質向上
ウォーキングや軽いストレッチなど、体を動かすことで腸の動きが活性化されます。また、睡眠不足やストレスは自律神経を乱し、腸の働きを低下させる原因になります。規則正しい生活を心がけ、十分な休息を取ることも重要です。

 

〇便意を我慢しない習慣づけ
便意を感じたら我慢せず、なるべくすぐに排便することが腸への負担を減らします。朝食後など一定のタイミングでトイレに行く習慣をつけると、排便リズムも整いやすくなります。

4. 注意すべき兆候と専門受診の目安

粘液便が一時的であれば、生活習慣の見直しで改善されることが多いですが、以下のような症状を伴う場合には早期の受診が必要です。

    • 粘液便が2週間以上続いている
    • 血が混ざっている(赤・黒・茶など)

 

  • 腹痛、下痢、便秘が頻繁に起こる

  • 発熱や体重の減少が見られる

  • 家族に大腸疾患の既往歴がある

  • 40歳以上で大腸カメラを受けたことがない

これらは、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸がんなどのサインである可能性があり、放置すると悪化するリスクがあります。

粘液の色や量だけで自己判断するのは危険です。東京新宿レナクリニックでは、消化器内科専門医による診療・内視鏡検査を通じて、原因の特定と適切な治療を行っています。

まとめと当院からのメッセージ

粘りのある便は、腸からのサインとして見逃してはいけない症状の一つです。食生活や生活リズムの乱れが一時的に影響することもありますが、長引く場合や血液が混ざっている場合には、消化器系の病気が隠れている可能性があります。まずは生活を整え、それでも改善しないようであれば、早めに医師の診察を受けることが大切です。東京新宿RENACLINICでは、粘液便をはじめとした便に関する症状に対して、丁寧なカウンセリングと専門的な検査を行っております。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

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