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「ピロリ菌が原因に?胃だけじゃない!生活習慣病にもつながる驚きの事実」

COLUMN コラム

「ピロリ菌が原因に?胃だけじゃない!生活習慣病にもつながる驚きの事実」

ピロリ菌って、ただ“胃にいる細菌”ではないんです。

「胃の調子が悪いからピロリ菌がいるのかな?」くらい思っていても、実はその影響はもっと深刻。

胃潰瘍や胃がんはもちろん、慢性胃炎だけでなく、最近の研究では貧血や鉄欠乏、さらには生活習慣病やアレルギーとの関連も指摘されています。

このブログでは、「ピロリ菌が及ぼす病気の幅広さ」にフォーカスして、原因から検査・治療まで徹底解説します!

 

目次

  1. ピロリ菌ってどんな菌?── 感染ルートと基本情報
  2. 胃に与える影響だけじゃない!合併症リスク
  3. こんな検査・治療がある!安心へのステップ
  4. 日常生活でできるピロリ菌対策
  5. まとめ:早期発見・治療がカギ

1. ピロリ菌ってどんな菌?─ 感染ルートと基本情報

ピロリ菌は正式にはヘリコバクター・ピロリといい、胃の粘膜に棲みつく菌です。感染経路は“口”がキーワード。

子ども時代に親の唾液や、食器の共有などでうつるケースが多く、日本では特に40代以上や高齢者世代に感染者が多いと言われています。

 

一度定着すると、胃酸があってもしぶとく生き延びながら慢性胃炎を引き起こし、長年放置すると胃潰瘍・十二指腸潰瘍につながりやすくなります。

また、炎症が慢性化すると胃の粘膜が傷みやすくなり、胃がんのリスクも一気に高まります。

2. 胃に与える影響だけじゃない!合併症リスク

「ピロリ菌といえば胃の病気」と思われがちですが、それだけにとどまりません。

最近の医学研究では以下のような合併症・二次的症状と関連していることが明らかになっています

 

  • 鉄欠乏性貧血:長期的な胃の慢性炎症により鉄の吸収が悪化
  • 慢性蕁麻疹やアレルギーの悪化:免疫バランスを乱す作用の指摘あり
  • 生活習慣関連疾患との関係:ピロリ菌感染者において高血圧やインスリン抵抗性が高まる可能性も報告されています

ある研究では、ピロリ菌除菌をしたことで貧血や慢性皮膚症状が改善した例もあり、単なる胃の菌では片づけられない深い影響があることがわかってきました。

ピロリ菌が体全体に及ぼす波及効果は、まさに「見えない脅威」と言えるでしょう。

3. こんな検査・治療がある!安心へのステップ

では、疑いがある場合にはどうすればよいのでしょうか?

【検査方法として主なもの】

  • 尿素呼気試験(なるべく非侵襲で精度◎)

  • 抗体検査(血液・尿・便検査)

  • 胃カメラ検査との併用(必要に応じて)

【治療法】
一般的には「プロトンポンプ阻害薬(胃酸抑制薬)」+抗菌薬2種の除菌療法が標準です。

保険適用対象でもあり、成功率は約70〜90%に達します。副作用は軽微(下痢や味覚変化など)で、多くは一時的です。

東京新宿レナクリニックでは、患者さんお一人おひとりの状態に合わせた検査・治療プランをご提案しています。

 

4. 日常生活でできるピロリ菌対策

まず最も大切なのは“予防”。感染の多くは幼少期とされるため、大人になってからの感染は稀ですが、下記のような生活習慣で予防効果が期待できます。

 

  • 食器や箸はきちんと洗浄・煮沸
  • 家族内でも共有を避け、各自分けて使用
  • 加熱不十分な生ものを避ける
  • 定期的な健康診断で胃の状態をチェック

また、胃の粘膜を守るには、バランスのとれた食事、暴飲暴食を避けて規則正しい生活を心がけることも重要です。

ストレス過多になると胃酸過多にもつながり、ピロリ菌の悪影響と相まって炎症が促進されるリスクがあります。

 

5. まとめ

ピロリ菌は胃だけでなく、貧血やアレルギー、さらには生活習慣病にまで悪影響を及ぼす可能性がある「全身リスク菌」です。

しかし早期に検査・除菌をすることで、その影響を大きく軽減できます。

東京新宿RENACLINICでは、感染の疑いがある方に対して丁寧な検査・適切な治療に加え、再感染防止に向けた生活指導まで包括的にご提供いたします。「ピロリ菌がこわい。でも何から始めれば?」という不安に寄り添いながら、安心して相談できるクリニックです。お気軽にご相談ください。



監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

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