「大腸ポリープが増える速度ってどれくらい?年齢関係なく要注意!」
大腸ポリープ、放っておくとどうなるか気になりませんか?
「歳取ったらゆっくり増えるんでしょ?」と思っているかもしれませんが、実は加齢に関係なく、数年でサイズや数が増えることがあります。
初期は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに育っているケースが多いんです。特に腺腫性ポリープはがん化するリスクもあるため、定期的な検査と早期発見・切除が重要。
この記事では「大腸ポリープの増える速度」に焦点を当て、原因・検査・予防方法を交えて東京新宿RENACLINIC流に分かりやすく解説していきます。
目次
- 大腸ポリープとは?種類とリスクの基本
- 増える速度ってどれくらい?目安と個人差
- 増やさないための生活習慣とは
- 定期検査と早期切除のすすめ
- まとめ:予防と対応のポイント
1. 大腸ポリープとは?種類とリスクの基本
大腸ポリープとは、大腸粘膜にできる“いぼ状”または“隆起状”の病変です。主に以下のタイプに分類されます
- 腺腫性ポリープ…がん化の可能性あり
- 過形成性ポリープ…比較的良性
- 炎症性ポリープ…炎症に伴うもの
中でも注意すべきは腺腫性ポリープで、これが大腸がんの約80%の前段階とされます。
サイズ別のがん化率は、5mm以下では数%と低くても、10mmを超えると10〜30%、さらに20mm以上では最大で20%以上に増加するという報告もあり、サイズの増加がそのままリスク上昇につながります。
自覚症状はほとんどなく、便潜血検査では見つからないため、定期的な大腸カメラが重要です。
2. 増える速度ってどれくらい?目安と個人差
では実際に、大腸ポリープはどのくらいのスピードで大きくなるのか。
一般的には極小さなポリープから10年程度と言われています。
ただし、 これはあくまで平均的な目安であり個人差が非常に大きいのも事実です。
また、最近では大腸がんの増加とともに20代の若年層年齢にも大腸がんが増加傾向にあります。そのため若年でも高齢者でも“早期発見・切除”ががん予防において最重要とされています 。
多くのポリープや早期癌は症状がないため、大腸内視鏡検査が重要となってきます。
東京新宿RENACLINICでは年齢層を問わず、大腸内視鏡に関するご相談をお受けしております。
3. 増やさないための生活習慣とは
ポリープの増殖には、遺伝的要因に加えて生活習慣の影響が大きく関与します 。特に以下のポイントが重要です
食生活
- 赤身肉・加工肉・高脂肪食の摂取を控える
- 食物繊維(野菜・果物・海藻)や乳酸菌を積極的に摂取
飲酒・喫煙
腸内環境改善
- 水分を十分に摂取し便通を促す(1.5〜2L/日)
- 発酵食品で腸内フローラのバランスを保つ
運動とストレス管理
- 適度な運動(ウォーキングや体操)を習慣化
- ストレスや睡眠不足を避ける生活習慣を意識
これらの対策を日常に取り込むことで、大腸ポリープの増殖スピードを抑え、再発率の低下にもつながります。
東京新宿RENACLINICでは、除去後もこうした生活指導までしっかりフォローしています。
4. 定期検査と早期切除のすすめ
気づかない間に大きくなるポリープには、定期的なスクリーニングと迅速な対応が鍵です。
【検査方法】
- 大腸カメラ(内視鏡):ポリープの発見・サイズ計測・その場で切除可能
- CTcolonography:隆起性のポリープの発見。その場では切除できない
【切除基準】
- 大多数のガイドラインでは 5mm以上は切除推奨
- 10mm以上のポリープはがん化リスクが高く、速やかな切除が望ましい
【切除の種類】
- EMR(内視鏡的粘膜切除術)
- コールドポリペクトミー(電気を使わないポリ-プ切除)
- ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
東京新宿レナクリニックでは、患者さんのポリープの大きさ・形・状態に応じて最適な切除方法を採用し、日帰りでの安全かつ負担の少ない治療をご提供しています。
5. まとめ
大腸ポリープは、数mmの初期段階から10mm以上の進行するまで、2〜5年程度で大きくなることが多い一方、個人差が大きいのが特徴です。年齢や症状に関係なく、定期的な大腸カメラ検査による発見と、ポリープの早期切除ががん予防の最も効果的な方法です。
さらに、バランスの良い食事・規則正しい生活習慣・適度な運動により、ポリープの増殖を防ぐことができます。
大腸がんを未然に防ぐために、早めに検査を受ける習慣をつけましょう。
東京新宿レナクリニックでは、検査・切除から再発防止まで包括的にサポートしております。お気軽にご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。