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「血を吐いた!?」その症状、放っておいて大丈夫?

COLUMN コラム

「血を吐いた!?」その症状、放っておいて大丈夫?

吐瀉物に血が混じっていたら不安になるのは当然です。

でも、吐血の原因は意外と身近なものから来ていることもあります。今回は、吐血の主な原因や、どう対処すべきか、そして検査方法についてわかりやすくご紹介します。

「こんな症状があるけど、受診した方がいいのかな?」と迷っている方も、ぜひ参考にしてください。

 

目次

  1. 吐血とは?そのメカニズムを解説
  2. 吐血の主な原因とその特徴
  3. 吐血が起きたときの対処法と受診の目安
  4. 吐血の診断と治療方法
  5. まとめ:早期の受診がカギを握る

1. 吐血とは?そのメカニズムを解説

吐血とは、食道、胃、十二指腸などの 上部消化管からの出血により、血液が口から吐き出される現象です。

 

出血の程度や場所によって、吐血の色や量が異なります。

例えば、鮮血が吐き出される場合は、出血が比較的新しいことを示唆しています。

 

一方、黒褐色やコーヒー残渣様の色をした血液は、胃酸と反応して変色したもので、出血が時間が経過していることを意味します。

2. 吐血の主な原因とその特徴

吐血の原因としては、以下のような疾患が考えられます。

 

  • マロリー・ワイス症候群:激しい嘔吐によって、食道と胃の境目が裂け出血する疾患。
  • 食道静脈瘤:肝硬変などによって食道の静脈が膨張し、破裂して出血することがあります。
  • 胃がん・食道がん:がんの進行に伴って、出血が生じることがあります。
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:胃や十二指腸の粘膜が傷つくことで、出血することがあります。

これらの疾患は、症状や検査により診断されます。特に、マロリー・ワイス症候群は、繰り返す嘔吐により食道と胃の境目が裂けて出血する疾患であり、飲酒後の嘔吐が関与することが多いです。

3. 吐血が起きたときの対処法と受診の目安

吐血が確認された場合、まずは冷静に対応することが重要です。

 

  • 安静にする:急激な動作を避け、安静を保ちます。

  • 水分補給:少量ずつ、冷たい水や経口補水液を摂取します。

  • 氷嚢の使用:みぞおちに氷嚢を当てることで、血管を収縮させ出血を抑える効果が期待できます。

これらの対処法を行っても症状が改善しない場合や、出血が多量である場合は、速やかに医療機関を受診してください。

特に、吐血とともに胸痛や腹痛、意識障害などの症状が現れた場合は、緊急の対応が必要です。

4. 吐血の診断と治療方法

吐血の診断には、主に以下の方法が用いられます。

 

  • 問診・視診:症状の詳細や既往歴を確認します。

  • 血液検査:貧血の有無や出血の程度を評価します。

  • 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ):食道、胃、十二指腸を直接観察し、出血の原因を特定します。

治療方法は、出血の原因や程度によって異なります。例えば、内視鏡下での止血処置や、薬物療法、場合によっては手術が検討されることもあります。

 

5. まとめ:早期の受診がカギを握る

吐血は、軽視できない症状です。早期に適切な診断と治療を受けることで、重篤な合併症を防ぐことができます。

特に、吐血とともに他の症状が現れた場合や、症状が持続する場合は、速やかに医療機関を受診してください。

東京新宿RENA CLINICでは、患者様一人ひとりに寄り添った診療を心掛けています。不安な症状がある場合は、ぜひご相談ください。

 

監修医師   大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2024年東京新宿RENA CLINIC開院。

 

 

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